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これは魔法の書です。  作者: わおん
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恐竜の赤ちゃんは、


なぜ弱っているのか・・・?



そんな事を考えていると・・・



『あれっ・・・?』


『この恐竜は、本当に、肉食恐竜なのか・・・?』


『雑食なのでは・・・?』



そんな疑問に直面した。



僕は、過去に、


この赤ちゃんと同種の恐竜が、


牛を食べる姿を見た。



だから、僕は、


この恐竜は「肉食恐竜」・・・


その様に思い込んでいた。



しかし、



『草も食べるのでは・・・?』


『雑食恐竜なのでは・・・?』



狼のタロは、


基本的に肉を食べるが、


芋も食べる・・・


山菜森では、草も食べていた。



つまり、この赤ちゃんも、


『植物が必要なのでは・・・?』



しかし、



『何を与える・・・?』



牛の大地から、草を運んで来れば、


それを食べるのか・・・



それを食べても、大丈夫なのか・・・?



猫は、通称・猫草を食べる。



しかし、観葉植物を食べると死ぬ・・・



以前、その様な話を聞いた事がある。



猫は、本来、その様な植物は、


本能的に食べない。



しかし、食べてしまう場合もある・・・



つまり、


恐竜の赤ちゃんに、草を与えた場合・・・



それが、有害でも、


『食べてしまう危険性がある・・・』



つまり、僕の安易な予想で、


草を与えるなど危険なのだ。



現在、赤ちゃんは、死にかけているのだ。



そんな赤ちゃんに、


変なモノを与える訳にはいかない。



『では、どうするか・・・?』


『卵を発見した場所に、連れて行くか・・・?』



この赤ちゃんの卵は、


元々、牛の大地の、


草原で発見した・・・



つまり、


『そこが、最善最適な場所なのでは・・・?』


『赤ちゃんが、本能的に・・・』


『食べるモノがあるのでは・・・?』


と思うが・・・



それは、本来の話である。



親恐竜が、子育ての為に選んだ草原・・・



それであれば、その場所は、


最善最適である可能性が高い。



ところが、僕は発見した卵は、


季節ハズレに「出現」したモノなのだ。



誕生では無く・・・


不自然な「出現」なのだ。



その証拠に、同種の恐竜は、


その時期には、卵を産んでいない。



つまり、親恐竜が、最善最適な場所を、


選んだ訳では無く、



僕の無意識魔法が、


偶然、草原に居た恐竜を殺し、


その死体から、卵を作り出した。



その可能性も、考えられるのだ。



つまり、赤ちゃんの卵を発見した草原が、


この赤ちゃんを育てる為に、


最善最適な環境とは、思えないのだ。



『では、僕に出来る最善とは・・・?』



今後の事は、とりあえず無視して、


今、この赤ちゃんを助ける・・・


それを考える。



答えは出ていた。



僕は、回復魔法を応用して、


健康診断を行う・・・



僕の無意識は、


見えない癌の位置を特定して、


それを治せるのだ。



生前の祖母は、それで回復している。



つまり、僕が、この2匹の赤ちゃんを、


大切な家族と考えた場合、



その力が発動して、


赤ちゃんの問題箇所が、


治療される・・・



僕の無意識は、


恐竜の赤ちゃんを育てる事に、


危険を感じている。



結果、家族と認める事に、


消極的である。



しかし、僕自身が、


これ程までに、赤ちゃんの回復を考えているのだ。



つまり、今、僕が、回復魔法の応用で、


健康診断を行った場合。



僕の無意識は、その場所を発見して、


その結果、その箇所に、回復を行う。



また、治療の成果が出ない場合は、


栄養不足が考えられる。



というのが、僕の理屈である。



しかし、肝心な、回復魔法が出ない・・・



結果、健康診断も出来ない。



理由は、僕が、この2匹の赤ちゃん恐竜を、


家族と認めていない為である。



『では、この赤ちゃんを・・・』


『どの様にして、家族と認識するか・・・?』



芝居では駄目なのだ。



「大切・・・」


「家族・・・」



その言葉に嘘は無くても、



災害時、ペットは、家に置いて避難する・・・


避難所には、連れて行けない・・・



その様な現実に、直面する事がある。



その反面、誰からも愛されていない人間でも、


それが人間であれば、避難させる・・・



動けなければ運んで行く・・・



本音を言えば、


ペットの方が大切でも、



人間を優先する・・・



それが事実である。



つまり、多くの人間は、


ペットよりも、


人間の方が優先される・・・



その事実を、受け入れているのだ。



しかも、


『恐竜は、家族に被害を与える・・・』



そして、僕が、魔法の影響を与えた場合、


赤ちゃんは、賢く成って、



『将来、野生に戻す事が困難に成る・・・』



つまり、一生、危険な恐竜と、


生活する事に成るのだ。



その様な問題も発生する。


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