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これは魔法の書です。  作者: わおん
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僕は、ある意味、今後の、未来を知っている。



大雨が降る・・・


そして、山脈が、土砂崩れを起こす・・・



結果、この大陸の気象環境に影響が出る・・・



あくまでも、僕の予測ではあるが、


それが、現実に成る事は、明らかである。



『では、どうするか・・・?』



『雨を止める事は出来ない・・・』


『山崩れを止める事も出来ない・・・』



そして、考える・・・



では、崩れた山を、


元に戻せるだろうか・・・?



台風の後、崩れた土を、山に戻す・・・



『本当に大丈夫だろうか・・・?』



僕は、通称・ピラミッドへと向かった。



以前、僕は、大洪水に備え、


人工池を作った。



1番川の先には、1番池がある。



そして、その先に、


浅い水路水路を作り、


その先に、


人工池を作ったのだ。



結果、大雨が降って、


1番池が限界に達したら、



その水は、


浅い水路を水が通り、


その先の、全長1キロの人工池に、


流れ込む。



当時、僕は、洪水対策を考えていた。



しかし、その後、周囲の環境から、


この地域には、雨が少ない事を知り、



そして、水不足に成る事を予想して、


その対策として、苗木を植える事にした。



結果、僕は、水不足の事だけを考え、


台風による、山崩れなど考えもしなかったのだ。



そして、今、僕の目の前には、


土のピラミッドがある。



その高さは、6メートル、


人工池を作った時、


不要に成った土を、ピラミッドの様に、


積み上げて、見張り台を作ったのだ。



当時は、周囲に恐竜がいる可能性を考えて、


本気で、これを作ったのだ。



作った当時は、立方体の土を積み上げたので、


ピラミッドの様な形状だったが、



現在は、所々崩れ、土の山に成りつつある。



僕は、このピラミッドを、


崩れた山に見立て、


山の修復練習を、行う事にした。



しかし、僕の魔法は、発動しない。



『練習では駄目か・・・・』



では、どうするか・・・?



僕は、3人山脈に戻った。



空中での瞬間移動を使う事で、


その移動効率は向上していた。



その為、一瞬で、3人山脈の北側・・・


ネズミの拠点から200キロの位置に到着、



この部分は、津波の影響で、


山脈が大きく崩れ、



その先のネズミの森を飲み込み、


そして、枯れた大地に土砂の壁を作っていた。



『元々、どの様な形状だったのか・・・?』



それは、不明だが、山は残っていた。


完全に崩れた訳では無いのだ。



そこで、僕は、水源を探した。



上空、から見下ろす事で、


水を見つける事は簡単だった。



第2山脈と、3人山脈の中間、


その谷間に、



『水が沸いている・・・』



そこは、土砂の影響で、


せき止められ、湖の様に成っていた。



そこで、僕は、僕への説明を始めた。



『つまり、この土地には、価値がある・・・』


『水があるのだ、役に立つ土地だ・・・』



しかし、



『いつ崩れて来るか解らない・・・』


『これでは、使えない・・・』



だから、山を丈夫にして、使える様にする。



これにより、僕は納得して、


魔法が使える様に成る。



魔法の儀式、魔法の呪文とは、


この様なモノである。



魔方陣など、演出であり、


何の役にも立たないのだ。



意味不明な呪文を唱えても、


誰も納得しない。



つまり、魔法など発動しないのだ。



本当に必要なら、


本当に役立つ何かを、


実行する事である。



そして、根本的に必要なのは、


自分に、それを実現する能力がある。



それが重要なのだ。



僕は、セーターを編む事が出来ない。



そんな僕が、セーターを編もうとする場合、


必要なのは、


毛糸と、道具と、入門書である。



羊の心臓に、短剣を刺しても、


毛糸のセーターは、完成しないのだ。



これは、とても重要な事である。


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