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これは魔法の書です。  作者: わおん
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先日、僕は、考えた・・・


今後、初挑戦の時には・・・



廃材の巨木を、消費するイメージを行う。



これによって、今後、


謎池の様な、被害を繰り返さない。



そう自分に言い聞かせた。



しかし、実際、その時を向かえると、


そんな無駄な事を考えている、余裕など無かった。



そもそも、魔法を使う時に、


消費など必要無いのだ。



しかし、僕には、固定概念がある。



大きな、モノを動かすには、


大きな、力が必要・・・


大きな、エネルギーが必要・・・



その結果、僕が、海から真水を取り出し、


それを、数百キロ先の、


3人山脈に移動せる時、


僕の、無意識は、何かを無駄に、


消費する危険性が、あるのだ。



だから、僕は、自分に言い聞かせた。



『消費・・・消滅は危険だ・・・』


『木が1本、この宇宙から消滅する・・・』


『つまり、その分、宇宙が縮小する・・・』



宇宙に、どの様な被害が出るのか、


解らないのだ。



だから、今後、消費は、


使う訳には行かないのだ。



僕は、自分に言い聞かせた。



しかし、消費を止めた場合・・・



『今後、塩分除去はどうする・・・?』


『地面に染み込んだ塩分・・・』


『それを、どの様に取り除く・・・』



地面から、塩分を取り出し、


それを海に瞬間移動させる・・・?



そんな事が、出来るのだろうか・・・?



例えば、ガンで、それと同様の事が、


出来るだろうか・・・?



何の確証も無いが、


それは無理に思えた。



ガンの場合、消費する事は、可能である。



しかし、


ガンを取り出して、


別の場所に瞬間移動させるなど、


僕は、感覚的に、無理を感じるのだ。



それなのに、塩なら出来るのか・・・?



悩んでしまう。



しかし、それは、後回しだ。



『今は、海から、真水を抜き出す・・・!』


『無駄な事は考えない・・・』



『安全第一・・・』



現在、母と胎児の僕は、空に浮かんでいる。



結果、海も、3人山脈も見える。


ズーム機能を使えば、


山頂のタロも見える。



『では、本当に開始する・・・』



僕は、動作確認を行う・・・



ある意味、魔法発動の儀式である。



上空から海を見る・・・


海面を、1キロ四方、厚さ1センチ包み込む・・・



最初は、その海水を、海上に浮かせる予定だった。



その中から、真水だけを抜き出し、


山脈上空に送る。



結果、海上に残された塩は、海に落下する。



それを確認する予定だった。



しかし、緊張の中、その様な、段取りは困難であった。



無駄に、複雑に成って、難しいのだ。



結果、海面から、真水だけを取り出す事にした。



『必要なのは、真水だけ・・・』



『タロに、苦痛を与えない・・・』


『塩分は必要ない・・・』



『必要なのは、水だけ・・・』



『塩や魚は、必要無い・・・』


『瞬間移動・・・』



僕の、心の中で、段取りが完成して行く・・・



すると、次の瞬間、


3人山脈で待機するタロの上空に、


1キロ四方の、水の板が出現した。



僕は、それを移動魔法で、


ゆっくりと下ろす。



山は斜面である。


そこで、水の板を、斜面に合わせる。



そして、1キロ四方の板を、


2キロ四方に広げる。



結果、水の板が、周囲の空気を吸い込み、


スポンジの様に成る。



僕は、ズーム機能で、


それを確認。



その後、水の板は落下させず、


ゆっくりと、山の斜面に貼り付ける・・・


そして、魔法を解除。



結果、苗木にダメージを与えず。



タロも流される事無く、


無事に苗木に「水やり」が行えた。



そして、タロの元に行って、


教えてもらう。



すると、水に濡れたタロが、


「塩、無い」と答えてくれた。



『良かった・・・・』



では、次である。



今回、苗木にはダメージが無かったが、


地面は削れている。



山は、全ての水を吸い込む訳ではない。



その多くは、上から下に流れ下りる。



結果、山が、少し削られるのだ。



それは数ミリレベルの、


微量ではある。



しかし、


これを繰り返せば、


山の下部分の苗木が、ドロに埋まってしまう。



『では、どうするか・・・?』



水が、地面に、染み込んだ状態、


その様に、瞬間移動させれば良いのだ。



この方法であれば、水が斜面が下る事は無い。



『しかし、本当に、出来るのか・・・?』



再び、考える事に成った。



僕には、以前から、疑問があったのだ。



『瞬間移動した先が、山だったら・・・?』



僕には、バリアがあるので、


実際、それを行った場合には、



山の中に、空洞が出来て、


我々は無事・・・


その様な状態に成る。



確認した訳では無いが、


おそらく、その様に成る。



しかし、SFに登場する瞬間移動・・・


その瞬間移動した先が、壁であった場合、


『その人物は、どう成る・・・?』


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