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最初の老牛が、スリ抜け魔法を得て、数年後、
スリ抜け魔法を得た牛は、6頭に増えて居た。
その中には、比較的に若い牛も居て、
その子供にも、スリ抜けが遺伝する事に成る。
だがなぜ、地面に沈まないのか?
大人の牛なら、それが大問題と理解出来る。
そのまま、地中に沈み、無駄に死んでしまう。
だが、生まれた子牛に、その様な知恵は無い。
念話の能力で、その危険性を教えられても、
生まれた瞬間に、それを理解出来る訳では無い。
だが、子牛は、地面に沈む事無く、
必要に応じて、スリ抜けが使える。
もちろん、必要な場面など無いので、
娯楽として使うのだが、
それなら、尚更地面に沈むハズ。
しかし、その様な問題は、1度も発生して居ない。
その不思議に関しては、牛も、人も、36も、
思って居た「都合が良すぎるのでは?」
魔法は、どの様な理屈で、
コントロールされて居るのか?
求めた通りには、発動しない。
飛行魔法の速度にも、限界がある。
では、その限界とは?
スリ抜けで、地面に沈まないのも、
その限界の作用なのか?
地面とは、牛にとって、永遠に続くモノである。
つまり、通り抜けて、惑星の裏側に出るなど、
牛には、想像出来ないのだ。
では、想像出来れば、地面を通り抜けて、
裏側に出られるのか?
おそらく、それも無理である。
それが出来るなら、人は、飛行魔法で、
速度を上げる事も可能である。
つまり、魔法の限界は、本人では無く、
別の要素で、決まって居るのだ。




