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過去の出来事によって、牛は知って居る。
極限の状態に成れば、魔法が覚醒する。
過去、防御魔法を得たのは、極限の状況だった。
現在の牛は、その子孫だが、それでも、
その時の出来事は、今も、全ての牛が知って居る。
それが、念話の力である。
だから、死を覚悟して、牛と牛が激突する事で、
必ず、何かが起きる。
牛は、その様に確信して居た。
今以上の防御能力が得られた場合、
球体に接しても、消滅する事無く、
内部に入り、神を救出、出来るのでは?
現在、球体に触れると、触れた者は、分解され、
一瞬で消えてしまう。
だから、牛は、子供を増やして、
年長者が、命懸けで、魔法覚醒を得て、
成果確認の為、球体に触れる。
その様な計画を開始したのだ。
36は、牛を殺さず、本当に良かったと、
心から思った。
その為、牛同士の激突にも、感情移入が強く成る。
あくまでも、確率の話だが、激突した時、
すり抜ける可能性が、存在する。
実際には、絶対に起こらない現象なのだが、
数学上の計算では、その可能性は「ある」と成る。
100億個のサイコロを同時に落下させ、
全ての数字が1に成る可能性も「ある」と成る。




