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これは魔法の書です。  作者: わおん
2336/2341

2336

深海に沈んだ宇宙船、現在も、その浸水は進んで居る。


元が、何千年も宇宙の旅が出来る機体なので、


簡単に壊れる事は無い。



しかし、数万年前、1ミリの10分の1、


その程度の隙間から、海水が入った。



その水には、微生物が含まれて居て、


それが、魔素を発生させ、結果、


当時、ミイラ化して居た、36は、


カプセル内で、溶けて、復元して、


現在の状態に成った。



つまり、数万年前から、宇宙船内には、


少しずつだが、海水が入って来て居る。



宇宙船は、その性質上、非常に、頑丈である。


しかし、地中に埋められたモノが、地殻変動によって、


ねじられ、最終的に、深海に沈んだのだ。



それで、1ミリ以下の隙間なら、


十分に優秀なのだが、海水と微生物が、加わる事で、


劣化が進行する。



しかし、その微生物の繁殖によって、


船内に魔素が充満して、ミイラの36は、


復活出来たのだ。



では、なぜ、海水に、魔素があるのか?


この星に到着した宇宙人の子孫文明は、


過去、2度も絶滅して居る。



その原因が、念の暴走であり、


当時、知能があった全ての生命が、


崩壊して、死に絶えた。



この時、崩壊した細胞が、バクテリアと成り、


その後、進化を繰り返した。



結果、この星で、知能を持った生命全てに、


念話の能力を持たせてしまった。



そして、現在3度目の文明、


今回は、36の意思によって、


全ての生命が、念を持つ素質を持ちながらも、


それを発動させない流れを作った。



もちろん、完璧では無い、


その為、牛は、念話を使える。



しかし、人類は、魔法を使えない・・・


結果、魔法を持たずに、純粋な科学を進歩させ、


将来、海底から、我々を引き上げ、


安全に生きる環境を用意して貰う。


その計画だった。



だが、それには、36が、彼らの神に成る必要がある。


しかし、現状、原始人の神は牛であり、


技術進歩は、この辺りで、停滞期に入る。


牛の世話に、科学の進歩は不要なのだ。


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