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念話が使える牛の家族、父、母、子供の3頭は、
各自の経験を、他の2頭と共有する事で、
その知識を増やした。
その為、3頭の撃退技術は、進歩して行き。
子供が、婚期を向かえ、多くのメス牛に、
子供を生ませた事で、念を使える牛は、
群れと成り、連携を開始した。
すると、生態系に変化が生まれる。
これまで、山で生息して居た牛は、
山火事の後も、その習性で、
単独行動が基本だった。
しかし、山から逃れ、平地での生活が始まり、
念を持たない牛も、念牛集団の強さが理解出来た。
そして、その集団に入る事で、自分も守られる。
当然、低い立場であり、反感を買う様な事をすれば、
念牛から、制裁を受ける。
だが、それでも、生き延びる為には、
念牛の集団に加わる事が、合理的な選択だった。
そして、牛は、平地で50頭以上が、
見事に連携して、肉食恐竜を撃退した。
牛に必要なのは、草であり、
恐竜や、他の肉食動物など、ただの害悪である。
その為、念を持った牛は、本質を理解する。
恐竜の卵を、潰しに行けば良い。
肉食竜の、子供を殺さば良い。
その為には、念牛が、子孫を増やし、
群れを強化すれば良い。
それに便乗したのが、チンコ・ネズミである。
彼らの習性は、補食動物の股間にダメージを与え、
子孫を途絶えさせる事である。
これは、チンコ・ネズミに進化する以前、
念ネズミだった時の、知恵であり、
進化によって、魔法を失ったネズミが、
チンコ・ネズミとして、生きて居るのだ。
その為、彼らは、知識で行動して居る訳では無い。
蜘蛛が、蜘蛛の巣を作れる様に、
本能的に、肉食動物の股間を攻撃するのだ。
だが、恐竜の股間は、普段、体内に収納されて居て、
攻撃が通用しない。
ところが、地面から頭までの高さ3メートル、
そんな牛が、連携して、恐竜を襲い、卵を潰す。
その為、ネズミは、それを食べる事が出来た。
結果、一部の狼まで、牛に便乗する様に成る。
その後も、牛は、念話によって、知識を増やし、
利口に成り、狼に、指示を出せる様に成る。
一方、原始人は?
限られた領土を作り、その土地での安全だけを、
確保して、一応の平和を続けて居た。
結果、お洒落が流行して、価値のあるモノを、
身に付ける事で、周囲から評価される。
そんな文化が定着した。
しかし、そんな日々にも、終わりがやって来る。




