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チンコ・ネズミの登場によって、
この時代、多くの動物が、その対応に迫られた。
その結果、一部の、犬や牛などは、山中で、
猿人に守られる事を選ぶ。
そして、猿人は、猫を飼い慣らし、ネズミに対応した。
つまり、魔法を得ないまま、彼らは、共存する事で、
その繁栄を継続したのだ。
結果、その後、長い期間、彼らは、
魔法の無い時代を生きる。
すると、36は退屈に成る。
繰り返される、平凡な日々。
だが、そんな時代でも、自然災害は発生する。
大規模な山火事。
これによって、猿人は、山から追い出される。
これまでも、牛の飼育の為、限定的だが、
平地も利用して居た。
だが、平地には、大型の恐竜が居る。
戦わないと、生きて行けない。
つまり、今後は、恐竜に襲われない地域、
その様な場所を、求める事に成る。
もちろん、火事が消えれば、山に戻る事も出来るが、
多くの木々が燃え尽きる事で、今後は、
恐竜が登って来る可能性がある。
そもそも、今現在、山火事の中を逃げて居るのだ。
生き延びる事が先決である。
そんな中、日々退屈だった36の意思は、
ワクワクして、その状況を見守り、
思わず、感情移入して「あっ危ない!」などと、考えた。
つまり、この瞬間、猿人は、念話を得たのだ。
その為、彼ら猿人は、念話による連絡で、
安全なルートを知る事が出来、
燃える山から、逃げ出し、平地へと到着した。
だが、ここからは、どうする?
目指すは、牛の飼育場、見捨てる事も考えたが、
猿人と犬猫牛は、共存関係であり、必要な仲間なのだ。
しかし、この先に、待ち構えて居るのは、恐竜。
山に戻れば、焼け死ぬ。進めば、恐竜に食われる。
本来、36の影響で覚醒するのは1人なのだが、
全員が、発狂に近い状況で、念話を受けるだけでは無く、
発する能力も獲得した。
そして、彼らは、家畜を飼育する程の、
知能を持って居る。
その為、この現象を有効に生かす為、
冷静な判断を行う者が、現れた。
結果、この状況で、冷静な対応の出来た者は、
生き延びる事に成る。
つまり、この状況で、
「怖い、怖い、怖い」と、逃げて居ただけの者など、
その後、子孫を残す事が出来ず。
有能が証明された者は、多くの子孫を残した。
結果、その後、平地でも、進化を得る事に成る。
つまり、道具を作る、器用を得る事に成り、
念話を失った。




