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彼ら、戦士が戦いを求める性質は、
先祖が、遺伝子に、コンピュータへの、絶対服従を、
組み込まれた為である。
しかし、コンピュータ停止後、
何万年も経過した事で、異端を生んだ。
それが戦士国民である。
その為、言葉で説得した程度で、
彼らの性質が変化する訳は、無い。
だが、文豪の念によって、脳細胞の一部が破壊され、
精神障害を受ける程の、心的ダメージも受けた。
しかし、それが、好転的影響と成り、
脳が、修復時に、変化したのだ。
それが、彼らに好奇心を与え、
戦いたい衝動を、上回った。
肉食動物は、肉を食べないと死ぬ。
しかし、食料があるなら、戦わなくても、死な無い。
彼らの場合も、それに該当した為、
戦いを止めても、死ぬ事は無く。
その後、平和国で、様々な事を学んだ。
そして、数世代が経過する頃には、
戦闘狂は、誕生しなく成って居た。
その為、特別問題が起きる事も無く、
平和国は繁栄を続け、広範囲に、分布して行った。
では、戦士と、平和の戦いの最中、
深海の36は、何をして居たのか?
熱狂して居た。
彼らは、千里眼を持って居るが、
それは、36名の全てを動員して発動する。
そして、最初に発見した戦士に、歓喜した事で、
執着が生まれ、
千里眼が、戦士国に固定されて居た。
だが、そんな戦士が、遠征を行い、
襲撃を行った事で、36は、平和国の存在を知り、
次の執着を得た。




