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これは魔法の書です。  作者: わおん
2306/2312

2306

平和国民は、戦いを好まず、穏やかに生きたい。


しかし、そんな、平和民が、襲撃を受けた結果、


皮肉にも、戦士国を滅ぼす手段を得た。



そして、最初の攻撃から1年後、


戦士たちが、再び、全勢力で、襲撃に来た。



戦士たちは、この半年間、


文豪の攻撃に対抗する為、


念話を封じる修行を繰り返して居た。



もちろん、実際に試した訳では無い。


その為、その有効性は不明である。



だが、それで負けるなら、それが現実なのだ。


自分たちは、一方的に襲撃して、


平和国民を、数百名、殺したのだ。


当然のむくいである。



そんな思想があるのに、


戦いを止める事の出来ない。


それが、戦士の遺伝的な性質だった。



そんな戦士が向かう平和国は、


まだまだ先であり、目視は出来ない。



しかし、その段階で、平和国の見張り係りの、


トップは、その接近に気付き、対応を開始。



100万人の国民が、全員、決められた手順で、


配置についた。



その間も、戦士は接近、平和国まで3キロ。


平地なので、双方、目視が可能な距離である。



だが、攻撃が通用する距離では無い。


と思われたが、次の瞬間、


戦士たちが、一斉に倒れた。



目視が可能な時点で、文豪の念が届いたのだ。


文豪、総勢100名。


今回、戦士たちは、戦法を考え、


4方向から、奇襲をかけた。



しかし、見張りトップが、


それに気付かない訳も無く、


全ての襲撃が、防がれた。



そして、戦士100名を拘束こうそく


その後、平和民のトップ選手と、10名の文豪が、


戦士の足跡をたどり、子供の奪還に向かい、成功。


この日、戦士国は、あっけ無く敗北した。



もちろん、戦士国にも、戦士国の幼児も、


竜も、全て無事であり。



翌日から、戦士たち合意の上での、教育が始まった。


彼ら、戦士は、強烈なカルチャーショックを、受ける。



文豪が、放った念は、本来なら、名作小説である。


だが、その描写が凄まじく多い為、


その情報に対応出来る者が居ない。



しかし、今回、100名の戦士全員が、


それを受けた。



結果、断片的ではあるが、


その情報から、彼らは文化的衝撃を受け、


平和に興味を持ったのだ。



戦いだけが、生きる意味では無い。


事実、戦いを求めた我々は、戦いで負けたのだ。



相手が、殺さなかっただけで、


我々は、死んだも同然なのだ。



数世代前、トップが登場した事で、


通常戦士は、子孫を残す事を止め、死に絶えた。



もし、その者たちが、平和国の文化で、


生きて居たら、どの様な人材に育って居た?



平和国は、一般人の方が多い。


しかし、その一般人でも、銃を使う事で、


我々の驚異と成る。



そして、それを追求した先には、


我々戦士など、存在価値を失う。


我々が、武器で戦っても、その先に待つのは、


無駄な死である。


つまり、戦いに生きても、無駄なのだ。


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