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これまで、トップ選手は、数世代の間、
評価されずに、生きて居た。
完全に趣味の世界である。
あまりにも、高度な技術の為、
誰にも理解されず、必要とされない。
だが、時代が動いた。
戦士が、襲撃して来たのだ。
平和国の槍投げのトップ・プロは、
800メートル先の水滴に、
命中させる。
この技術は、戦士には、通用しない可能性がある。
しかし、突進を止める手段に成るのでは?
回避行動によって、一部の戦士は、
少し遅れる。
結果、文豪が、段取り良く敵を倒せる。
だが、戦士が、その槍を投げ返して来たら?
そこで、職人の出番である。投げ返せない槍、
1度投げると、崩壊して、破片が飛び散る。
これまで、使い道が無かった火薬だが、
今回、それを使える。
職人のトップ・プロも、
全員が、役に立つ訳では無い。
しかし、今回、その人物は、鉄砲も考案した。
トップ以外の、通常国民。
そんな人物でも、鉄砲を使えば、戦力に成る。
通常国民も、回復魔法と、念話は使える。
その為、スナイパーとしては、非常に有能なのだ。
戦士国民は、ただ、戦いを求めるが、
平和国は、合理的な進歩を求める為、
縄文時代の段階で、狙撃ライフルが、開発され、
トップが投げる槍は、手榴弾や、迫撃砲の様な、
仕組みを持って居た。
そして、平和民は、金属片の有効性に気付いて居た。
銃弾程度の小さな金属片には、
魔力を込める事が、可能である。
結果、念を使う事で、その弾道を、
多少動かす事が可能に成る。
つまり、百発百中も可能なのだ。
もちろん、相手次第だが、相手にとって、
銃など、未知の存在であり、
敵の総勢は、100名程度。
まだ、戦士が居るなら、話は別だが、
あの性質なら、全員で来て居る。
平和国民の読みは、間違いでは無い。
その為、次の戦いには、勝機があった。




