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これは魔法の書です。  作者: わおん
2303/2309

2303

文豪を倒す為には、その強大な念を防ぐ必要がある。


もちろん、戦士には、念話を封じる能力はある。



では、それで、防げるのか?


おそらく、不可能である。


念を受ける能力は、生まれ持ったモノなので、


強力な念には、反応してしまうのだ。



それを確認する為、もう1度襲撃する事も考えたが、


それは、敗北しに行く行為である。



前回、逃げたのでは無く、敵との距離を保った。


そんな言い訳を発したが、それが恥である事は、


戦士全員の思いである。



その為、もう2度と、撤退は許されない。


だから、考える。



強力な念を防ぐ修行方法・・・


だが、その練習相手が、存在しない。



つまり、この修行は、実質不可能なのだ。


では、別の方法は? 武器を使う?


文豪が、こちらに気付く前に、こちらが、先手で殺す。



しかし、その為には、どれ程の距離が必要なのか?


戦士が石を投げれる距離なら、平和国の住人に、


気付かれる距離である。



平和国では、元々、恐竜の襲撃を防ぐ為、


念使いが、周囲を警戒して居た。


その文化が、今も残って居る。



何世代も前に、恐竜と殺し合う為、


平和国を捨てた者たちが、居たのだ。



そして、その者たちが、戦士国を作り、


襲撃して来たのだ。



その為、形式では無く、必要として、


恐竜の襲撃が無くなった後も、警戒は、続けて居る。



では、その警戒に反応しない距離から、


攻撃が出来るのか?



平和国から、誘拐した子供たちが知る限り、


それは不可能と考えられる。


警戒役にも、トップが存在する。



この子供たち誘拐されたのに、意外な程、協力的だった。


それが平和国民の性質なのだ。



その為、戦士たちは、多くを学んだ。


だが、その情報から得られる敵は、


トップ・プロであり、太刀打ちなど困難である。



最初の襲撃から1年、平和国の職人や、選手たちは、


今ごろ、対策を、万全にして居るだろう。



今まで、ただ戦いを追求して来た戦士よりも、


平和で、やる事が無く、趣味に生きて、


それを磨いた、平和な国民の方が、強い事実。



戦士たちには、絶望的な状況だった。


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