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これは魔法の書です。  作者: わおん
2301/2309

2301

たった100名の戦士国民が、


総人口1万人の平和国への襲撃を開始して、


今回で、3度目。



先陣を切った女戦士が、意識を失い倒れた。


その状況が理解出来ず、戦士たちは、一瞬愕然としたが、


その後、歓喜して居た。



「我々を殺せる者が、存在した!」


彼らは、殺される事を求めて居たのだ。



戦いたい、勝ちたい、その為に、


死ぬ程の全力を出したい。



それが「死にたい!」と言う気持ちを作り出し、


彼らは、そこに、生きる喜びを感じるのだ。



結果、彼らは、不可解な行動に出る。


「死にたい!」などと、言いながらも、


戦士たちは、何の迷いも無く、撤退を開始。



先ほど、倒された女戦士は、まだ生きて居る。


しかし、敵の前で、意識を失って、倒れたのだ。


これは殺される状況である。



だが、死んだ訳では無い、この戦いは続いて居る。


つまり、これは、逃走では無い。


敵との距離を保ち、体制を整える為だ。



他人が、発すれば、無様な言い訳だが、


戦士の彼らに、その様な発想は無い。



本心を言えば、今直ぐ、自分を殺す、相手と戦いたい。


それが本心なのだ。



だが、今、未知の攻撃に対し、無策で特攻する事は、


戦いでは無く、無駄死にである。



その後、彼ら戦士は、1年間襲撃を止めた。


そして、誘拐した子供から、情報を得る。



だが、子供たちは、そんな魔法など知らない。


そもそも、攻撃魔法など存在しない。



だが、戦士、平和国の子供も、念話が使える。


その為、言語が異なるが、見たモノを伝える事が、


可能である。



そして、戦士が見せたモノは、文豪?


実際、面識にある人物では無いが、


文豪とは、平和国の変人である。



つまり、子供からすれば、変人は、同じに見える。


その為、念で見た人物たちは、文豪と考えられた。



では、そんな文豪が、なぜ、戦士を失神させる魔法を、


使う事が出来たのか?



これは、攻撃魔法では無い。


ただ、普通に、自分の作品を発表したのだ。



だが、トップ・プロの書く作品は、


難解であり、情報量が多い。



もし、それを、念で受け取った場合、


相手の脳は、それに耐えられず、失神するだろう。


それが、子供たちの結論だった。


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