表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは魔法の書です。  作者: わおん
167/2330

167

現在、父、祖母、タロは、


塩漬けポイントから、


南へ10キロのポイントにいる・・・



父は、そこで、牛の解体を行い、


祖母は、皮の処理を行っている。



そして、その間、母と、その胎児である僕は、


南を目指した。



ネズミの拠点から、南に進むと、



1番川があり、


元1番湿地帯があり、


2番川、


天然川、別名3番川、


4番川、


元2番湿地帯、


3番湿地帯、


そして、その先に、土砂の壁がある。



簡単にいえば、


現在、川が4本あるのだ。



そして、現在、放置されているのが、


ネズミの拠点から最も遠くに位置する。



通称・3番湿地帯である。



ちなみに、


ネズミの拠点から、3番湿地帯まで、


200キロ程度、離れている。



そして、そこから南へ20キロ先に、


土砂の壁がある。



そこで、僕は、3番湿地帯の中央に、


人工の川を作った。



瞬間移動を使い、


地面の土を移動させ、


湿地帯の北側・・・


つまり、湿地帯では無い場所に、移動させる。



結果、湿地帯中央に、川が完成した。



川の幅10メートル、


深さ50センチ、


川の全長は、ネズミの森から、


岩塩の大地方向に20キロ、


通称、湿地川、


その先には、池も作った。


通称、湿地池である。



そして、牛の大地で集めた草を、


湿地川の南側に植える。



現在、湿地川の両サイドは、


まだ、湿地状態なので、水やりは不要である。



しかし、つまり、現在、水溜まりなのだ。



そんな場所に、牧草を植えても良いのか・・・?


湿地川に、流されないか、多少不安である。



しかし、僕は、あせっていた。



僕は、次の瞬間、死ぬ可能性もあるのだ。



その為、その様な無茶な場所に、


草を植え、回復魔法を送る。



時間が無いのだ。



その際、どうしても、願ってしまう。



『育ちます様に・・・』



願う事は、悪い事ではない。



しかし、僕は、近日中に死ぬだろう・・・


脳死である・・・


その結果、大災害を起こすだろう・・・



そんな僕が、


自分では何もせずに、


ただ、お祈りする・・・


ただ、願う・・・



それで良いのだろうか・・・?



願っても無駄なのだ。



願っても、僕が死んでしまう仕組みに、


何の変化も起こらない。



これでは、結局、僕は死に、


無意識が発動して、


僕の魂は、移動してしまう。



結果、


次の、どこかで、大災害を起こし、


僕だけが助かってしまう・・・


その様な状況に成る。



3人山脈、ネズミの森、枯れた大地・・・


そこで暮らす多くの命・・・


それを奪ったのは、僕なのだ。



そんな僕が、無意味に願ってはいけない。


僕は、魔法使いなのだ。



魔法を使い、具体的な行動を行うベキなのだ。



『では、今、祈る以外に、何が出来る・・・』


『湿地帯に草を植えた・・・』


『この状況で出来る最善・・・』



枯れた大地の地面は、


津波による、塩害の影響を受けている・・・



結果、本来、生えているハズの、草が無い・・・


津波から、3ヶ月・・・


この3ヶ月は、冬だった。



結果、塩害と、寒さの影響で、


草が生えていない・・・



そして、季節は変わり、


現在は、春・・・


草が生える気候・・・



しかし、地面には、塩害の影響が残っている。



『では、僕は、何をするベキか・・・?』



『草に、塩分耐性を与える・・・』


『あるいは、地面の塩分除去・・・』



どちらも、未経験であり、


実際に、出来る保証は無い。



しかし、それを実現させる理屈を考える。



僕は、生前、2つのガラス片を融合させ、


1つのガラス片に、変化させた事がある。



つまり、僕は、モノを変化させる事が出来る。



『それが、回復魔法の原理でもある・・・』



つまり、


草に、塩分を吸わせて、


その結果、起きる不調を、回復魔法で改善する。



これにより、


『めんえき・・・免疫が出来るのか・・・?』


『それは、現実的なのだろうか・・・?』



しかし、もし、塩に負けない、草に成長した場合、



『それは、牛のエサとして・・・』


『使えるモノなのか・・・?』



『それは、本来の牧草では無い・・・』


『牧草とは別物に成ってしまう・・・』



『それが牛にとって、良いのか・・・?』


『そんな事、僕には、判断出来ない・・・』



となると・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ