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これは魔法の書です。  作者: わおん
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現在、ネズミの拠点、


今日は、南へ調査に向かう・・・



この日も、朝から、焼肉を食べる。



『野菜は、必要無いのか・・・?』


『このまま、肉だけで大丈夫なのか・・・?』


『身体に必要な、何かが、不足するのでは・・・?』



山中で、生活していた時は、


芋や、木の実を、主食としており、


通称「ガムの葉っぱ」を、噛んでいた。



そして、冬眠中の、


ヘビや、トカゲや、虫を食べていた。



結果、栄養のバランスは、


保たれていたと、考えられる。



しかし、今後は、肉食が続く事に成る。


周囲に、芋など無いのだ。



全てが枯れた森と平原、


現在、我々は、その様な環境に居る。



生前に見た健康番組で、


「肉しか食べない!」と言っている芸能人を、


見た事があった。



しかし、それが本当なのか?


それは、不明である。



サプリを、飲んでいた可能性もある。



それに比べ、


我々は、肉しか食べられないのだ。



『本当に、大丈夫なのか?』



僕は、3人に、


津波以前の、食事に関して、聞いた事がある。



芋、木の実、一部の葉っぱ、昆虫、


肉、魚、などを、食べていたらしい。



しかし、


僕は、この世界に来てから、


『魚など、見た事が無い・・・』


全てが、津波に流されたのだ。



『肉から、カルシウムは取れるのか?』


『軟骨を食べれば、カルシウムに成るのか・・・?』



『解らない・・・』



『回復魔法で、カルシウム不足が・・・』


『改善出来るのか・・・?』



『解らない・・・』



生前に、聞いた事があった。



クシャミをしただけで、肋骨が折れた人がいる・・・


原因は、「こつそしょうしょう」



つまり、カルシウム不足である。



それ以外にも、


昔の船員は、何かが不足して、


歯茎から出血して、大勢が死んだ・・・



モヤシや、リンゴを食べていれば、


それは防げた・・・



おそらく、ビタミン不足である。



つまり、身体の為には、


バランスの良い食事が、必要なのだ。



回復魔法は、あくまでも回復である。



それを治す成分が、


体内に無ければ、


効果が無いかも知れない・・・



つまり、



『野菜が、必要だ・・・』



つまり、



『畑が、必要だ・・・』



『しかし、野菜は、どこで見つける・・・?』


『水は、どこで確保する・・・』



『恐竜池・・・?』


『それは無理だ・・・』


『恐竜に不安を与える・・・・』



池の守り主である恐竜・・・



それを守る為には、


あの環境を守る必要がある。



我々は行っては、いけない・・・



『では、水は、どうする・・・?』



結局、問題だらけで、


解らない事だらけで、


何を、どうすれば良いのか?



全く解らないまま、


出発の時間を向かえた。



我々は、イカダに乗り、


昨日とは逆の方向・・・


つまり、南の調査に、出発した。



10キロほど進むと、


川の跡が現れた。



この川跡も、岩塩の大地方向に、


続いている。



山に、降った雨は、


どこかに流れる・・・



その「どこか」・・・


その1つが、この川だったのだ。



しかし、この川も、


枯れている・・・



『では、本来、ここに来るハズの水は・・・』


『どこに行ったのか・・・?』


などと、考えながら、



進路を変更して、


枯れた川沿いを進み、


その先にある、池の跡を調査。



今回は、白骨だけ・・・


ミイラ化した死骸は無い。



再び、進路を戻し、


左側に、ネズミの森を見ながら、


先を進む。



森の木々は、全て枯れている・・・


我々の移動速度は、



一瞬で、300メートルに成っていた。



昨日までは、移動先の確認に、1秒かかたが、


見えない手による確認作業が、


効率化して、



我々が、次に移動する300メートル地点と、


さらに、その先の、300メートル地点が、



同時に、確認出来る様に成っていた。



結果、安全確認が、1秒以下に短縮出来たのだ。



しかし、その時だった。


父が何かを言った。



音が聞こえない僕は、


母の合図で、イカダを停止した。


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