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これは魔法の書です。  作者: わおん
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深夜、家族が寝ているので、僕1人の時間・・・


僕は、考えていた。



どの様な原理で、魔法は発動しているのか・・・?



生前から、その事は、不思議に思っていた。



何かを動かす為には、エネルギーが必要なのだ。


そして、気付いた。



『砂利で、鳥の向こう側を狙う・・・』


『その時、僕から、鳥の向こう側までの直線・・・』



『本来、砂利が、飛んで移動するハズの直線・・・』


『その直線上にある素粒子・・・・』



『それを、瞬間移動のエネルギーとして・・・』


『消費している・・・?』



そして、気付く・・・



『じゃり・・・?』


『母は、砂利を投げている・・・』



牛を殺した時は、石1個だったが、


それ以前の獲物に対しては、



『1個の石では無く・・・』


『数個の石粒・・・つまり砂利を投げていた・・・』



つまり、その1粒・1粒が、


直前上の素粒子を消費して、瞬間移動していた。



結果、その直線上の、


雨粒、草、鳥の頭部、



今回の場合は、1個の石が、牛の後頭部・・・



それらが、エネルギーとして消費され、


瞬間的に消滅した。



結果、雨粒や、草や、鳥の頭部は・・・


その一部を、突然失い・・・



『結果、吹き飛んだ様に見えた・・・』



そこで、疑問が生まれる。



『では・・・・?』


『瞬間移動を行った瞬間・・・』


『エネルギーとして消費された直線は・・・?』


『真空・空間に成るのか・・・?』



『だとしたら・・・』



3人と1匹が瞬間移動した後には、


大きな真空トンネルが出来て、


不自然な風が発生する・・・



『しかし、その様なモノは発生していない・・・』



僕は、絶えず、全方向が見えているのだ。



岩塩の地面から、塩の砂が、


舞い上がる光景など、見ていない・・・



そして、次の疑問が生まれる。



『家族が、瞬間移動する時・・・・』


『足が接している地面は・・・?』



『直線上の地面は・・・?』



『なぜ、地面の素粒子は、消費されない・・・?』



『地面に、消費された痕跡は無い・・・』



そして、考える。



この世界での、僕の魔法は、


誰かの役に立ちたい・・・


誰かの為に必要・・・



その様な動機で、発動している。



それを、瞬間移動に置き換え、考えてみる。



移動するのは、大切な家族である。


牛だって、大切な食料である。



そんな家族を移動させた直後・・・



『真空・空間が発生して・・・』


『家族に、被害が出たら・・・』



と考えた場合・・・



僕なら、



『エネルギーは、別の場所から、取れば良い・・・』



と考える。



『結果、僕の無意識は・・・』


『それ以外の場所から、素粒子を消費していた・・・』



『それが、その時、軌道上に存在した物体・・・』



つまり、



『鳥の頭部や・・・牛の後頭部を消費した・・・』


『だから、母の手は、真空の被害を受けない・・・?』



『僕の無意識が・・・』


『瞬間移動で、被害を出さない様にしている・・・?』


『僕の無意識には、それが出来る・・・?』



これが、現段階での、


僕が、僕を、納得させた瞬間移動魔法の、仕組みと、


その安全性である。



本音を言えば、


家族さえ無事であれば、


他は、どうでも良かった。



僕が、知りたかったのは、


瞬間移動を使っても、


家族に被害が出ないのか?



という事であった。



そして、僕は、


『家族には、被害が出ない・・・』


その様に納得したのだ。



これにより、僕の瞬間移動魔法は、


向上したハズである。



魔法には、呪文など存在しない・・・



しかし、魔法の仕組みを、考え納得する事で、


その魔法は向上する。



あえて言うなら、


それこそが『魔法の呪文の正体である』



そして、僕は、気付いた。


明日が楽しみである。


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