表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは魔法の書です。  作者: わおん
126/2329

126

現在、我々は、牛が生息する平原、


通称「牛の大地」に居る。



この場所であれば、見晴らしも良く、


恐竜などが現れた場合、


移動魔法を使い、


岩塩の大地に、逃げる事が出来る。



だから、あえて、食事を開始したのだ。



その為、3人と1匹は、


横一列に並んで、ネズミを食べている。



確認の為、父に、槍を持って立ち上がってもらった。



『牛は、こちらを見ている・・・』


『しかし、無反応・・・』



続いて、母と、祖母にも、


槍を持って立ち上がってもらった。



『やはり、反応が無い・・・・』



その後、芋を焼いたり、


タロに吠えてもらったり、



色々試したが、


牛に反応は無い・・・



つまり・・・



『牛は、原始人を知らない・・・?』


『槍が、何かを知らない・・・?』



もし、この地域に、原始人が住んでいれば、


牛を狩って食べているだろう・・・



結果、牛は、原始人を恐れ、


警戒や、威嚇をするハズである。



しかし・・・


『我々を見ても・・・』


『牛は、のんびり・・・している・・・』



『それとも、距離があるから・・・?』


『300メートルでは、遠すぎるのか・・・?』



では、どうするか・・・?



『牛に接近するか・・・?』


『結果、どう成る・・・?』



僕は、予想した。



おそらく・・・



『接近すれば・・・』


『牛は、威嚇する・・・』


『軽く、遠ざかる・・・』



しかし、


『これを、確認して、一体、何に成る・・・?』


無駄である。



では、今、何が必要か・・・?



『水が必要・・・』



ここは、岩塩の大地に近い・・・


雪は積もっていない・・・



つまり、雨雪の少ない地域である。



結果、この地域で生きて行く為には、


水源を確保する必要がある。



『池や川を探す、それが優先・・・・』



ところが、ここからが問題である。



『どの様に移動するか・・・?』



岩塩の大地の場合、


移動魔法の手順は、


簡単だった。



千里眼で、移動する地面を見る。



周囲を見て、獣が居ない事を確認。



そして、移動である。


簡単なので、1秒以内で出来た。



その為、ここまでは、来れた。



ところが、この先・・・


この通称、牛の平原では、


それが出来ない。



草が生え・・・


石や小枝が落ちている。



足を怪我する可能性が高い。



毒蛇や、サソリが居る可能性もある。



おそらく、それらは、地面と同化していて、


目視確認する事は、困難である。



音を見る千里眼では、


音を発しているモノしか見えない。



つまり、これまでの様に、



1秒で、100メートル進む事が、


不可能なのだ。



結果、徒歩で進んだ方が、合理的である。



ところが・・・



これには、大きな問題点がある。



『逃げる時、どうするのか・・・?』



この地域は、


恐竜などの、肉食獣が少ない、


というのは、


あくまでも、僕の予想である。



万が一、


チーターが居たら・・・



『記憶は、定かでは無いが・・・・』


『チーターは、時速100キロで走れると・・・』


『聞いた事が、あった・・・様な・・・』



もし、そのレベルの、肉食獣が、


地面の穴から、突然、飛び出して、


襲って来たら・・・



『千里眼の盲点である、地面からの襲撃・・・』


『対応出来るのか・・・?』



少し考える・・・・



『逃げる必要は、無い・・・?』


『砂利で、撃ち殺せる・・・?』



しかし、それが本当に、



『間に合うのか・・・?』



可能である保証は無い・・・



そして問題は、毒ヘビなど、


未知のダメージだ。



以前、狼に噛まれ、発熱した母を、回復させた。



『その理屈では、毒被害からも、回復は可能・・・』



『しかし・・・数秒で死ぬ毒だったら・・・?』



『間に合わない・・・』



『では、毒被害を、どの様に回避する・・・?』


『地面を踏まない・・・』


『地面に降りない・・・』


『飛ぶ・・・!』



『この先、地面には降りずに、飛び続ける・・・』



『100メートル前方の地面・・・』


『その1メートル上の空中・・・』


『空中を移動する・・・?』



『落下までに、次にの移動を行う・・・』



あくまでも、理屈であった。



これを繰り返せば、理論上、飛ぶ事が出来る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ