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現在、登校直後の教室。
僕は、藤崎さんと、
話をしていた。
僕は、昨晩、
単語のスペルの覚え方で、
悩んでいた。
そんな中「NGSL」の存在を知った。
英語は、2850単語を覚えれば、
英語の9割が、理解出来るらしい。
そこで、僕は、
その2850個の一覧を見て、
僕の方法で、その単語を読んでみた。
その中の1つ、
「Politics」意味は「政治」だが、
そんな事は関係無い。
とにかく、僕の方式で、読んで見る。
「Po」「l」
「i」「ti」
「c」「s」
と成る。
ちなみに、
「Politics」のカタカナ名発音は、
「ポリティクス」である。
結果、僕が、
「Politics」を覚える為には、
読み方「ポリティクス」
覚え方「ぽ、える、い、ち、しー、えす」
意味「政治」
と記憶する必要がある。
で、ここで問題なのが、
覚え方「ぽ、える、い、ち、しー、えす」
が、覚え難い事にある。
では、
読み方「ポリティクス」に、
寄せて覚えてみては?
と考えた場合、
「Politics」「ぽ、り、てぃくす」と、
読めなくも無い。
しかし、将来的に、
「ぽ、り、てぃくす」を思い出し書いた場合、
「り」の「li」を「ri」と書き間違える。
「てぃくす」の「tics」を「thikus」・・・
流石に、
ここまでは、間違わないと思う。
しかし、「tics」を「tiks」と、
間違える危険性は、
充分に考えられる。
では、その様な問題を、
排除出来る覚え方は?
問題は、「L」と「R」の区別である。
舌を真っ直ぐ発音するのが「L」で、
巻き舌が「R」らしい。
しかし、覚える時、
舌を真っ直ぐに「り」と覚えても、
将来的に、どっちだった?
と必ず悩む。
結果、「ら、り、る、れ、ろ」に関しては、
ローマ字通りに、
「Ra Ri Ru Re Ro」として、
「L」が出てきた時は、
素直に「える」と読む必要がある。
では、「tics」は?
「てぃ」をローマ字で書くと「Thi」、
ちなみにローマ字で、
「ti」は「ち」と読む。
ところが、その後、
2850単語の一覧を見ていると、
「Mathematics」意味は「数学」
カタカナ読みは「マセマティクス」
この単語にも、「tics」が登場したのだ。
つまり、よく使うスペルなのだ。
ちなみに、その一部に、
「the」が使われる単語も、
多くある。
そして、僕の理屈。
スペルと漢字として覚える。
それを当てはめた場合、
「tics」や「the」が、
それに該当するのでは?
「機」の中に「木」「糸」「糸」
実際には「糸」では無い。
そして、その下の、
「戌」に似た部分も、
「いぬ」などと考えなくても、
普通に書ける。
そもそも、「機」を覚えた時、
「戌」という字など、
知らなかった。
しかし、「機」という字は、書けた。
それを踏まえて、
単語のスペルは、
漢字同様、考えなくても書ける。
それを目指すベキなのでは?
変にローマ字と、独自の理屈を使い、
混乱するだけなのでは?
しかし、現在、
僕は、中学生、
小学生の頃よりも、知識がある。
それを使って、有効に覚える事も出来る。
それを踏まえて、
「Mathematics」を、
僕の新理屈で読むと、
「Ma」「the」
「ma」「tics」
という様な事を、
藤崎さんにも説明した。
半年後に、
「やっぱり、覚え方を変更しよう!」
などと、言う事に比べれば、
最初の時期に、出来る限り、
最善の方法を、考える必要がある。
などと、藤崎さんと話していると、
当然、周囲は、驚く。
僕は、これまで、
藤崎さん嫌いを、
散々アピールしていたのだ。
4回フッて、
デートは7回断っているのだ。
そんな僕が、藤崎さんの席に行って、
積極的に、話をしているのだ。
当然、周囲は、興味を持つ。
ところが、現在、教室では、
僕に関する噂に、
尾鰭が付いて、
僕の呪いが、実在する様に、
思われている。
おまけに、僕が、
キレると危険・・・
僕に目を付けられたヤツは、
その親が、仕事を失う・・・
そんな事に成っている。
そして、事実として、
僕に、からんだ井野辺は、
あの日、早退してから、
学校に来ていない。
ちなみに、井野辺を気絶させたのは、
藤崎さんである。
僕の呪いなどでは無い。
しかし、そんな事など、
誰も知らない。
結果、不安が、不安を生んで、
誰も、僕には、話しかけない。
仕方が無いので、
僕は、藤崎さんと2人で、
1時間目の、予習を始めた。
教科書ガイドという本が、
3千円ほどで売られているが、
3千円は痛い。
しかし、
昨今、コロナの影響で、
学習塾や、大学生などが、
ネットを使い、
授業の解説を行っている。
それを、利用すれば、
一応、予習は出来る。
そんな訳で、数学の問題の解き方を、
僕が、左側から、藤崎さんに教える。
2人とも、右利きなので、
左から教えた方が、
効率が良いのだ。
そして、それが終わると、
今度は、藤崎さんの席に、僕が座り、
藤崎さんが、僕に、
問題の解き方を教える。
お互いに、同じ事を、
教えているのだ。
事情を知らない周囲からは、
困惑の感情が伝わってきた。




