第七章 ハンガリー舞曲
ごめんさない。この話はヒロイン終ってたシリーズを読んでいないと、よくわからないかもしれません・・・・・。
「あれ・・・・?あの人・・・?」
作戦始動の七日後、私とルトゥが学園内をウロウロしていた時、一人できびきびと歩く、黒髪の美少女を発見した。私が!!
「ん・・・?ああ、黒髪だね。それに顔も・・・・ん・・・?目、朱くないかね・・・?」
「うん。そうだね。それが?」
え?クロユリさんじゃないの?髪黒いし、眼朱いし。
「いや、クロユリは不在のはずなのだよ・・・?」
あー、そういえばそんなこと言ってたね。
「ルトゥの勘違いじゃね?」
「いや、それはないのだよ。それに、クロユリはあんなにきびきびと歩かない。いつもふらふらよろよろしている。」
酷い言い方だな。でも、ルトゥがそういうのだったらそうなのかもしれない。
「話しかけてみようよ。」
美少女の近くまで行き、肩をたたく。
「はい?」
少女が不思議そうな顔で振り向く。
「えっと、w
「君は誰だね?」
ルトゥが呆然とした顔で呟く。私のセリフ遮んなや!!
「クロユリ・バイモ・ユリですが?あなたは?」
「君は誰だね?」
おい、話聞いてあげろよ。
「だから、クロユリさんだって言ってるzy
「君は誰だね?嘘の名を名乗るマリオネットに我々が名乗る必要はないのだよ。」
・・・・・。
「・・・・・・・ちぇー!!なんでわかっちゃったのー?アカツキは騙せたのにー!!ユリの名前はシラユリ・ユリ。クロユリの双子。」
ヒロインさん!!降臨!!つーか目の色はどうしたの?
「動作から喋り方まで何もかもクロユリとは違うのだよ。それにあれは、今この学校を空けているはず。逆に聞きたいが、なぜ君はクロユリに成りすましていた?」
「へー。まぁいいや。片割れに成りすましていた理由?アカツキに会ってみたくてさー。なんか片割れと仲良くしてる人がいるって聞いて、会ってみたくなったんだよね。それでさ、片割れにばれずに片割れに入れ替わるのは今しかないかな?と思って。」
はぁ・・・・・。
「あ、ごめん。私、アカツキとお昼食べる約束してるから。じゃーね!!」
そういってクロユリ、もといシラユリさんは去って行った。
「そういえば、フレップ。君、シラユリになにか用があったんじゃなかったのかね?」
あ・・・・・・・。
「ああ、でも見たかっただけだから目的は果たせたのか。よかったね。フレップ。」
シラユリさんとルトゥをさ、会わせるはいいけどさ、その後の事をなにも考えてなかったわ・・・・。適当にルトゥとシラユリさんを会わせて一目惚れ☆ぐらいしか考えてなかった・・・・・。
「それでは部屋に戻って舞踏会の準備をするのだよ、フレップ。やるべきことは沢山ある。」
ああ、無情・・・・・・。
フレップの驚きのセリフ遮られ率。