第九章 終章
最終章です。ヤンデレが苦手な人はお気を付けを。
「ひ、ひえー!!!」
舞踏会で一曲目をルトゥと踊り終わり、一人で(ルトゥは撒いた)庭をウロウロしていると、何かに、どすん、とぶつかった。
「ご、ごめんなs
「シンイ!?」
「え・・・・?なんで私の名前を知って・・・・フレップちゃん!!」
ぶつかった相手はぽっちゃりとした感じが可愛いらしい少女、シンイ・モクレンだった。ちなみにこの子、一応一国の主である。
「おやおや、これはこれは。」
「・・・・・お久しぶりです・・・・・スノウさま。」
私はハッキリ言ってこの人があんまり好きじゃない。だって・・・・この人・・・・いや、気のせいかな。シンイのことは大切にしてるみたいだし。
「・・・・あれ?いつも一緒にいる人は今日は一緒にいないんだね。フレップちゃん。」
「うん、まあね。」
撒いてきたし。
「・・・・・・あの人とは縁を切っちゃった方がいいと思うよ。」
?
「・・・・あの人、だっt
「シンイさん、そういう事は口に出すべきではありませんよ。ねぇ?」
そんなことを言いながらスノウさまが、私を見つめながら首をかしげる。いや、私を見ているわけではないのか。多分、私の真後ろを・・・・・
「ひっ、ひえっ!!」
「えっ?」
振り向こう、と思った瞬間に肩に手を置かれた。あ、誰だかわかったわ。
「・・・・フレップ。探したのだよ。君は、僕が目を離すたびにどこかに行ってしまおうとするね?」
「さーせん。」
「心が籠っていないのだよ。・・・・はぁ、ここは移動しよう。ここだと叱るにしかれないからね。」
なんだよ、ちょっとの間離れたぐらいでいちいち!!
「じゃあ、シンイ・・・・とスノウさま、さようn
「待って!!」
「なに?」
「えっと・・・・えっと・・・・・。ごめん、やっぱいいや・・・・。」
はぁ・・・・。
「えっと、あの、ばいばい。えっと、今度、一緒にゲームしようね。絶対・・・・絶対だよ!!」
そんなにゲームしたいの?変なシンイ。
「うん。バイバイ。」
* * * *
「君は、僕がそんなに嫌いかね?」
あそこから離れて、しばらく喋らずただ私の腕を引っ張り夜の花園に連れてこられたと思ったら、いきなりこれである。
「はぁっ?」
いや、嫌いではないし好きだけど、ハッキリ言って面倒くさい。
「・・・そうかね。嫌いかね。」
なんで話勝手に進めてんの?だから嫌いじゃないって!!・・・・あ、これ、心の言葉だからルトゥには届かないのか。
「・・・・僕は君の事が大好きだ。・・・・いや、愛してるという方が正しいのかね?わからないが、僕のマリオネットよりも確実に愛している。」
え?マジで?嫌われてると思ってたわ。良くても普通よりちょっと好きぐらいかと。
「僕は、君も僕のことを少しは好いてくれていると思ってきた。だが、ここ最近の君を見ていると少しも好意を抱いてないように見える。しかも、僕以外の人間とばかり話をする。」
いや、逆にお前と話しすぎだったんだよ、私。
「だから、僕は考えた。フレップが僕だけを見るようにするにはどうすればいいか?と。まず僕は、フレップを僕のマリオネットにしてしまえば良いのではないか、と考えた。たしかに、君のことは能力を応用すれば操ることは可能だ。だが、君は君の意思で動くからこそ君であり、僕の意思で動く君はもはや君ではない。」
え?なんかコイツ怖い。ちょっ、どうして私の頬っぺた撫でてんの?ゾッとするんだけど。
「そしてついに一つの事を思いだした。君は知っているかね?僕の苗字でもあるヤドリギの古くからある伝承を。」
知らない。
「それは、知らないという顔だね。まぁそうだろうね。知っていたとしたら、まずここにはこない。」
はぁ・・・・。確かに私たちの上にはヤドリギがあるけど・・・・。逃げといたほうがいいかな?
「ああ、逃げないでくれたまえ。僕は君を操り糸で縛り上げたりなどはしたくない。」
『カッター』で切れますしー!!
「ふふっ、君の能力でも切れない糸を作ることは可能なのだよ。それに今、君、能力発動できないだろう?」
えっ?うそ!?
「『カッター』!!!」
おいおい・・・・。
「発動・・・しない・・・・。」
ここらへんに切れるものはないけど、発動すらしないのは可笑しい・・・。
「やはりそうだろう。君、今、髪にヤドリギの簪をつけているだろう?ヤドリギは僕の家の象徴・・・・・要するにヤドリギの加護が僕にはある。それをうまく利用して、君が能力を発動できないようにしてあるのだよ。」
そんなことできるんか・・・。じゃあ私もツツジ科の植物を上手く利用すれば・・・・?
「ヤドリギの花言葉は征服・・・・だからこそできたのだけどね。」
あ、じゃあツツジ科の植物では無理ですね。
「さぁ、この話は終わりにして。」
なぜか、ルトゥが顔を近づけてきた、。
「な、なにさ!?顔近い顔近い!!」
「当たり前だろう。口づけをするのだから。」
「いy
「ああ、拒絶してはいけない。拒絶すると、来年いい出会いがなくなるのだよ。」
一瞬「えっ?」となり、隙ができた。その隙に、ルトゥは私の唇に・・・・唇を・・・うわぁーーーー!!!
「ル、ルトゥなんてことを!!」
「これで僕とフレップは永遠に結ばれる・・・・!!」
なんじゃそりゃ!?
「クリスマスの日、ヤドリギの下でキスをすると二人は永遠に結ばれる・・・・。これは一般にはただの伝承とされているが、ヤドリギ家の者がこれをやるとこれは呪いと祝福に変わる。ほら、君だったら見えるだろう?君と僕の首につながる赤い糸が・・・・!!これがヤドリギの呪いと祝福の証・・・・!!これは神からの賜りものだから、君でも切れはしないだろう・・・・!!」
いっ、いつの間についてる!!
「この糸は君が僕以外の人間と関わると、糸が君の首を締めるようにできている。・・・・ああ、安心したまえ。死ぬギリギリ前になるか、僕の赦しの言葉で首の締め付けは止まるようになっているから。でも、辛いのは嫌だろう?だから、君が誰かと関わりたいときは僕を介してくれたまえ。」
それじゃあ私はただのペットじゃないか・・・・。
「ああっ・・・!!君には僕だけ・・・!!僕にも君だけ・・・・!!なんて甘美で美しい・・・!!」
どこがさ・・・・!!私はそんな閉鎖的な関係は望んでない・・・・!!君と私は心のどこかでつながっていて、でも、全く違う人生を歩む。私はそれで良いんだよ!!私はそれが良かった・・・・!!
「フレップ・・・・・!!これからは僕と君だけの世界・・・・・・!!もう、誰にも邪魔なんてさせはしない・・・・!!」
そう言ってルトゥは互いの首をつなぐ赤い糸にそっと唇を落としたのだった。
終わりました!!登場人物説明は確実に書きます。後日談とか他のキャラ視点とかは・・・・・あみだかな・・・・。




