底辺連載作品の実力を測る指標(作者向け)
この方法は、ランキング上位の作品と底辺の作品とのスケールを合わせることにより、両者を比較的平等に、作品の実力だけで評価するための方法として、僕が使っているものです。
読み專の方は、閲覧回避推奨です(というか見てもいいですけど、それで何かネガティブな意見を言われても多分蹴飛ばすだけですのであしからず)
なお、連載作品の話ですので、短編作品の場合はまた別個の基準で考えることになります。
また、冷酷な数字の話ですので、読む人によっては「残酷な描写あり」な内容になっているかもしれません。
●方法1:ブックマーク係数を見る方法
1.毎日、24時(ジャストが厳しければその近辺)の作品のブックマーク数(必要であれば、評価人数、評価点、総合評価ポイントも)を確認し、それを日付とともにメモして残しておきます(僕はエクセルに適当に並べています)。
2.翌日の24時過ぎに、前日のユニークアクセスが確認できるようになるので、そこで「話別ユニークアクセス」の「第1部分」のアクセス数を確認します(これを、その日に新規に作品に触れてくれた「読者数」に近似する値として扱います)
3.2の読者数を、その日に付いたブックマーク数で割ります(この結果をここでは「ブックマーク係数」と呼びます)
例)10月23日投稿開始
日/読者数/ブックマーク数/その日に付いたブックマーク数/ブックマーク係数
10月23日/48人/6件/6件/8.0
10月24日/20人/9件/3件/6.7
10月25日/15人/11件/2件/7.5
合計……読者数83人/ブックマーク11件/ブックマーク係数7.5
こうして得られたブックマーク係数から、作品の実力を判断します。
ブックマーク係数……作品の実力
6未満……読者数さえ増えれば、月間ランキング上位の作品と戦えるだけの実力がある
6~8……読者数さえ増えれば、日間ランキング上位の作品と戦えるだけの実力がある
8~11……悪くはない。しかしランキングを上るにはやや火力が不足している。
11~15……及第点だが、ちょい厳しい。読者に先を読みたいと思わせる要素が不足している。先の話次第で伸びる可能性はある。
15以上……かなり厳しい。多くの読者にとって、先を読みたいと思えない内容になってしまっている。もしくは最新話の内容のせいで読者が離れてしまっているかも。
この数字の根拠は、明示できるものはあまりないですが、一応はこの過去の調査(http://ncode.syosetu.com/n4789ch/)をひとつの拠り所としています。
あとは、僕自身の作品のランキングを上ったり上らなかったりしたときの数字、感想で高評価を貰っていた作品の数字、感想でいまいちな評価をされていた作品の数字、あるいはほかのランキング作品の数字を調査した際の結果などにも拠っていますが、これは提示できるデータとして残していないので、片手落ちなのですが、その辺はご容赦を。
●方法2:話別ユニークアクセスの推移を見る方法
最新の日の話別ユニークアクセスを開き、第1部分のアクセス数と、3万~5万文字目あたりの話(1話3000文字程度の作品なら、第10部分~第16部分あたり)のアクセス数を比べます。
第1部分と比べて、6~7割程度(あるいはそれ以上)のアクセスが残っていれば、及第点。読者にとって、それなりに「読み進めたい」と思える内容になっていると判断します。
これが5割を下回っているようだと、かなりの数の読者にとって、「読み進めたい」と思えない内容になってしまっていると考えられます。
●おまけ:ブックマーク100件が底辺の分水嶺?
前提を以下のように置いてみます。
前提1)1話3000文字×40話程度で完結する、12万文字(およそ文庫本1冊分)程度の作品を想定。
前提2)1話更新するごとに20人の新規読者(=話別ユニークアクセス・第1部分のアクセス数)に見てもらえることを想定。
1話更新ごとに2~3件のブックマークが付くと、40話完結までに100件程度のブックマークが付くことになります。
その上で、完結ブーストでもう少し乗るかもしれませんが、完結するとブックマークを外す読者もいるので、そこはそれで相殺されると考えます。
1更新につき20人の読者で2~3件のブックマークが付くということは、前述のブックマーク係数で計測すれば、8程度という高水準な値になることが分かります。
したがって、このような条件下でブックマーク100件、総合評価ポイントにして数百ポイントの評価を得ている作品は、作品内容だけ見れば、かなりの高水準であると判断することができるでしょう。