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「なっ…!」

 マカは必死で顔だけ上げた。

 しかし光の中に、白い物体を見つける。

 それは人の形をした小さいモノ。

「まさか…」

 例の人形。

 それが次々にマノンの体に吸い込まれていく。

 するとマノンは光の中に溶けていく。

「とりあえず、しばらくは維持できるかな? またね、姉さん。そして父さん、母さん」

 マノンは笑顔で手を振り、光に溶けて消えた。

 そしてそこにはマカとマサキ、カノンの三人が残った。

 ―誰一人、身動きが取れなかった。


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