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「我が甥ながら、小癪な真似をしてくれたよ。まあ釘はさしといたし、また悪さをするようならば、今度は容赦しない」

「おやおや。それで、今日は何の御用で?」

 マカの目の前に、赤い液体の入ったティーカップが置かれた。

「何の茶だ?」

「当店オリジナルのブレンドティーですよ。頭がスッキリします」

 そう言って店主は眉間を指さした。

 マカは自分の眉間に触れ、険しい顔になっていることに気付いた。

 そしてむつくれたまま、ブレンドティーを飲んだ。香は良いが、少しすっぱかった。

「…ちょっとおかしな噂話を聞いてな」

「ほう」

 店主もティーカップを持ちながら、マカの向かいのイスに腰を下ろした。

「何でも若くして亡くなったものが、生前の姿で現世に現れるという。…心当たりは?」

「亡くなった方が、ですか」

 店主はブレンドティーを一口飲み、首を傾げた。

「…今のところ、そんな商品は出ていませんよ。ご要望も聞いていませんし」

「では、何が発端だ?」

「残念ながら私には心当たりは…」

 困り顔で首を横に振る店主を見て、マカは忌々しそうに舌打ちをした。


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