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 なのでマカは実母を苦手としていた。

 マサキとは月に何度か会うか、カノンとは年々減っていた。

 そのカノンがマサキに頼んで、あの人形を作らせた。

 ならばその最終目的は―。

「…まさか、マノンを生き返らせるつもりか?」

「ご名答」

 マサキはあっさりと認めた。

 だがマカの表情は複雑に歪んだままだった。

「…それを当主が本当に認めたのか?」

「『出来るなら』、良いってさ」

 マサキは深く息を吐いた。

「『出来るなら』って…もう出来ないだろう? この件には私が絡んでしまった」

 そう言ってふと気付いた。

 店主はきっと、このことを知っていたに違いない。

 けれどあえて言わなかったのは、きっとマカを思ってのことだろう。


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