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 ミナの顔に、笑顔が宿った。

「さっ、ノート開いて。予習しましょう」

「うっうん!」

 ミナに勉強を教えながら、マカの頭の中にはとある店の店主の顔が浮かんでいた。




 ―そしてその日の放課後。

 マカは夕暮れ時、一つの店の前に来ていた。

 ため息をつき、ドアを開ける。

「いらっしゃい…おや、マカ。久し振りですねぇ。今日はどうしたんです?」

 爽やかな笑顔の店主を見て、マカは険しい顔になる。

「ちょっと聞きたいことがあってな。今日はイトコとしてじゃなく、店主としてのお前にな」

「おやおや…。どうも穏やかじゃなさそうな雰囲気ですね。お茶にでもしますか」

「かまわんが、客はいいのか?」

「残念ながら、閑古鳥が鳴いている始末で。常連さんが付きにくい店ですから」

 そう言いつつお茶の準備をし始める。

 マカは深く息を吐き、店の奥にあるアンティークのイスに座った。

「使い方を誤れば死に至る商品を売っているくせに、何を言う」

「間違わずに使ってくれるお客様がいないのが悩みですね。そう言えば、少し前に携帯電話でオイタをした子がいたみたいですね」


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