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「そしてその目的も、だ。何の為に普通の人間に悪影響を及ぼすモノを作らせた?」

マカの心底暗い声に、マサキは苦笑を深くした。

「作らせた人は………キミの母親だよ」

「なっ…!」

マカの顔色が一気に白くなった。

「何っ…バカなことをっ…! そもそもっ、母様はあの部屋から出られないんじゃないのかっ!」

テーブルを叩いて立ち上がったマカは、まだ信じられないと言った顔をしている。

「確かにカノンはあの部屋からは出られない。だから僕が頼んだんだよ」

「っ! ふざけるなっ! 私は一族の次期当主の身なんだぞっ! その地位を捨てさせるつもりかっ!」

「そんなつもりはないよ。現に父…いや、当主には許しを貰っている」

「何を考えているんだ! あのクソジジイっ!」


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