家族
「パパぁ〜〜」
愛しの愛娘が抱きついてくる。そして、頬をスリスリとしてくる。
まるで、猫のようだ。
「愛美どうしたん?」
「パパと一緒に居たいのぉ〜〜」
愛美。
今年で3歳になる可愛い愛娘だ。
「愛美ね。毎日、詩季の帰りを待っているんだよ。まぁ、途中で睡魔に負けて寝落ちするんだけどね」
「へぇ〜〜毎日、待ってくれてるのか!」
「キャハハ!」
可愛い行動を取る愛娘の頭をわしゃわしゃと撫で回す。
陽葵は、愛美の妊娠を機に産休と育休に入った。
そして、2度目の産休に入っている。
「ねぇ〜〜ねぇ〜〜弟かな?妹かな?」
愛美は産まれてくる弟か妹の存在にワクワクしているようだ。
「愛美はいいお姉ちゃんになれるかな?」
「うん!なる!パパとママが何時までも仲良しなら沢山の弟妹が出来るかもだし」
「うん。何時までも陽葵とは仲良く居るよ。だけど、子どもは3人位かな?」
「そうなの?」
愛美に変な入れ知恵をしたバカは、おそらくは愚妹だろう。
向こうも、子育てに忙しいだろうに、人も娘に要らぬことを吹き込みやがって。
「えぇ〜〜私は詩季と何時までも愛して貰いたいよ?」
「パパ!ママのこと好き好きしないと!」
愛美が純粋な女の子で良かった。
愛美の好き好きは仲良くしないとダメと言う意味だが、陽葵の愛して貰いたいは夜の方だ。
娘を利用してるとは卑怯だと思う。
「陽葵の事は何時までも好きだよ。それに、愛するから」
そう言って、隣に座っている陽葵とキスをした。
「あぁ〜〜パパ。私も!」
「愛美の事も大好きだよ」
愛美にはほっぺたにキスをした。
「……ママと同じじゃない」
「陽葵とのキスは結婚相手とするものだからね。愛美の将来の旦那さんのために取っておかないと」
「そっか!」
大切な家族とこれからも一緒に歩んでいきたいと思うこの日だ。
後日談も最終話です。
約1年弱のご愛読ありがとうございました( *´艸`)
新作も執筆していきますので、新作情報はX(旧ツイッター) @SoumaRento0606 等々で投稿していこうと思います。
嘘真 蓮都




