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260.主導権争い

「ようこそ。今日は、羽衣ちゃんは居ないんだね」

「今日は、僕だけですよ」


 黒宮本邸に到着した。誠子さんが出迎えてくれた。


 羽衣が来ていない事を残念がっていた。


 やはり、同じ女性として孫娘と会いたいのだろうか。


「でも、元気そうだね。年末にインフルエンザになったと聞いていたけど」

「その節は、病院を紹介して頂きありがとうございました。大変、助かりました」


 病院のお礼をまずは、誠子さんに伝える。


 この後にお会いする予定の清孝さんにも言わないといけない。


「いいよ。ちなみに、清孝には言わんでいいよ」

「何故ですか?」

「調子に乗るから。大丈夫。私がしっかりとフォローするから」


 誠子さんに案内されて、書斎に向かう。


 やはり、本邸は広く清孝さんの書斎まで少々歩いた。


「失礼します」

「おぉ〜〜久しぶりだねぇ〜〜体調は、大丈夫かい?」

「はい。お陰様で」


 本当ならここで病院の事を感謝するべきなのだろうが、先程の誠子さんの言葉が引っかかる。


「あぁ、ちなみに……病院を紹介した件なら私が代表して感謝を受け取ったから……あんたにはないよ」

「んなぁ、それはずるいぞ!わしも言われたいぞぉ〜〜」


 あれ?


 お礼を言ったら調子に乗るから言わない方が良かったのではなかったのか。


「安心しなさい。孫からの感謝は、私が全て受け取りました」

「わしも感謝されたいぞぉ〜〜」


 何やら夫婦喧嘩?喧嘩をしているようだ。


「あ、あの、病院を紹介して頂きありがとうございます?」


 やはり、清孝さんにも言った方がいいのだろうと思い最後が疑問形になったが、お礼を言う。


「わ、ワシにも言ってくれたぞい!」

「まぁ、最初に私に言ってくれたから、私の方が感謝されてるね」

「なにおぉ〜〜」


 喧嘩しているように見えるが、コミュニケーションを取っているようだ。


「まぁ、戯れはここまでにして……」


 誠子さんは席を外して、書斎には僕と清孝さんの2人にしてくれた。


「それで、何用かな?」

「何処まで知っていたんですか?」

「何処までとは?」

「言わせるんですね」


 話の主導権は渡すつもりはないようだ。


 まぁ、僕から話に来ている時点で主導権は清孝さんが掴んでいるので、主導権を奪わないといけないが、それは厳しいだろう。


「僕が遭った事故に関してです。黒幕含めて……最初から知っていたでしょう」

「そうだね。知っていたさ」


 予想通りだ。


 基本的には介入しない。


 介入しないが事の流れ的に自然と情報を得られるように仕向けていた。


「どうやって仕入れたんですか?警察だって知らない情報でしょ?」

「そりゃ~~会えていない孫の情報を仕入れたくてな」


 清孝さんは、情報源を教えてくれた。


 親の仕事の都合で日本に1人残された時から黒宮の人間を使って僕の事を見ていたそうだ。


 そして、僕が事故に遭った時も見ていたそうだ。


 流石は黒宮の人間だという事か。


 周りの瞬間的に見て、119番通報をしている人を瞬間に視認すると、すぐに僕を轢いた車の車種とナンバープレートをメモして清孝さんに報告した。


 それからは、救急搬送される際の状況を見てから、黒宮の人脈を使ってあの病院に搬送されるように仕向けたと。


「……だから、入院費が異常に安かったんですね」


 退院時に祖父母が、僕の入院費を支払う際に予想よりも大分安い金額を請求されたのを覚えている。


「それで、何で警察に報告せずに状況を高みの見物していたんですか?」

「まぁ~~ここで力持っている家が警察に情報提供してしまえば、警察に余計な圧力かけてしまうからね。まぁ、事故が起こった時に雨が降ったり近くの防カメが壊れたりと不運もあって時間が掛かったみたいだけどな」


 しれっと怖いことを言うなこの人。


 天気に関しては、僕の事故を目撃した人から聞けば知りえるだろう。防犯カメラの故障に関しては、警察内部から情報を得たという事だろう。


「それで、何を見たかったんですか?」


 清孝さんは、何かを見たいからこういう行動を取っていたのだろう。


「……君の洞察力はすごいな。君には、黒宮家の当主としての才能があるよ」


 清孝さんから言われたのは、僕が黒宮家の当主になるうえでの才能があるという事だった。


「黒宮直轄企業の社長ですか?」

「そうだね」


 黒宮関連の会社は沢山ある。


 その中でも黒宮直轄の会社は複数あり1番歴史が長い会社の社長の座が黒宮家当主が就くみたいだ。


「当主にならないか?」


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― 新着の感想 ―
いよいよ轢き逃げに決着の時か。 そろそろ決めてほしい。
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