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249.激論③

この話は、人によっては好き嫌いを激しく別けるかと思います。

もし、高校生の妊娠系の話が苦手の場合は、この話しはスキップして明日更新から読むことをオススメします。




















・別れたいけど、別れた後のクラスメイトからどんな視線を向けられるのか怖い。それに、SNSで告白のシーン流れているからそこからの反応も怖い。

→ 精神的に酷い状態になりうつ病と診断。不登校になり出席日数不足で留年措置の上での休学中。


・彼氏からの要望を断ったことでのクラス内での立ち位置悪化が怖かったから避妊無しでの性交を承諾してしまう。さらに、告白の様子をSNSにあげられており、破局した事が全世界に流れるのが怖かった。

→ 避妊無しの性交を繰り返した結果、望まない妊娠。高校生のため育てられないため堕胎。女性は、精神的に参ってしまい自殺未遂。学校に来れなくなり自主退学。男側もこの一件が明るみに出たことで、自主退学。


「んっぶごごっ」


 奈々さんは、星川先輩に用意されたバケツを奪い取りキラキラしていた。


「……大丈夫ですか?」

「うん。大丈夫」


 奈々さんの状態が回復するのを待った。


「華やかな影でこんな事が起こっていたんですよ。何故、表立たなかったかと言うと、被害生徒のご家族の意向です。そして、これらの事がここ5年以内に起こっています」


 反対派に回っていた2人は、顔面蒼白と言った表情だ。


「先生方の間でも議題に上がっているそうですよ。しかも、廃止の方向で。どの道、この件はいつかしないといけないんですよ」


 この学校において藤宮程ではないが、ある程度の権限を自主性を育む名目で、生徒に与えられている。


 生徒主催のイベント中止に関しても、教師側からの要望という体の命令が行われる事が多々ある。


「つまり、この件は近い将来廃止になる予定だった。だから、今、しちゃうと?」

「はい」

「ちょっと、いいか?」


 ここまで静観していた守谷先生が、話に入ってきた。


「はい」

「教師間の話し合いでは、告白祭りの廃止だけだった。だから、後夜祭自体廃止はやり過ぎではないかと思うんだが?」


 確かに、教師間の話し合いでは告白祭りだけだ。後夜祭の廃止は話し合われていない。


「……そうしないと、自然発生的に行われるかもしれないじゃないですか」


 後夜祭のイベントの一つとして告白祭りがある。


 告白祭りだけを廃止にした所で、自然発生してしまう可能性もあるだろう。


「自然発生的なら――」

「やるなら、友人間かつイベント以外でせよ。さすれば、生徒会側は主催責任は負わなくて済む。先生側は仲介はすれど学校としての責任は負わなくて済む。後夜祭自体を無くして、文化祭が終われば学校及び生徒会から提供するイベントは終了にするんですよ」


 イベント以外、例えば下校中にフラッシュモブ的に告白するには勝手にすればいい。


 それに関しては、自己責任であり責任の所在は保護者だ。


「それに、先生方だって負担の軽減になるでしょう。後夜祭のための近隣住民へのアポイント。それに、SNSの監視等々。それらの時間を授業準備に当てられるでしょう?」

「まぁなぁ」


 後夜祭の廃止は、主催側にはメリットしかない。


 ただ、イベントを与えられて楽しむだけの生徒にはデメリットしかない訳だが。


「何か意見はありますか?」

「大丈夫」


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