表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
243/326

243.お風呂からの

「それじゃ、お風呂入れてくるね」

「お願いします」


 夕ご飯を食べ終えた、食器を洗い終えた陽葵がお風呂にお湯を入れに行ってくれた。


 陽葵が作ってくれたチーズINハンバーグは美味しくて、何時もなら頑張って食べる量をあっさりと食べる事が出来て、白米をおかわりしたぐらいだ。


「ありがとう」


 お湯はりの設定をした陽葵は、リビングに戻ってきた。


「詩季、お風呂は――」

「陽葵が先でいいですよ?僕の場合は長くなるでしょうし」

「そ、その〜〜」


 多分、お互いに頭の中には、この後の事があるのだろう。


 少しばかり、ぎごちない会話になりだしている。


「ど、どうしたのですか?」

「お風呂ね、一緒に入らない?」

「……解りました。水着を着てですね」


 夏のお泊まりの際にも、一緒にお風呂に入った。水着を着て。


 今回も前回と同じように水着を着て一緒に入る事になるだろう。お風呂に行く前に自分の部屋に水着を取りに行かないと考える。


「み、水着は持ってきてないの……」

「え……」


 陽葵の告白に、詩季の煩悩が揺らぎまくる。


「そ、そのね……この後……あれだし、水着なしで入らない?」


 陽葵からは、この後に関してはOKの意思が示された。


 そして、お風呂を水着なしで入る。


「そ、その……入るときにバズタオルは巻きましょう」

「う、うん」


 流石に、お風呂からそれと言うのは、心が持たない。


 もしかしたら、湯舟が血の海になるかもしれない。


 お湯張りが完了した合図が流れると、2人で脱衣所に移動してバスタオル姿になる。


 同じ空間で、陽葵が服を脱いでいる環境は、この場で理性が崩壊しかねない。


 なんとか別の事を考えてやり過ごして、お風呂にはいる。


「先に背中流してあげるね?」

「陽葵が先でいいよ?」


 自然とお互いに、背中を流しあう事になっている。


「うん。じゃお願い」


 陽葵の頭から洗っていく。


 一時期、髪が長い時期があったので、シャンプーリンスをする分には問題なかった。ただ、女の子には女の子の方法で髪のお手入れの方法は変わってくるので、そこは、陽葵に教えてもらいながらお手入れした。


「じゃ、背中流すね」

「うん」


 陽葵の背中を流してあげる。


 陽葵の背中は柔らかいと思う。


「ま、前は……」

「前は自分でするね」


 背中を洗い終えた後は、陽葵が前を洗い終えるのを待って順番を変わる。


 今度は、僕が陽葵から頭と背中を洗ってもらう番だ。


「じゃ、洗うね」

「お願いします」


 陽葵に、頭を洗ってもらう。


 だが、背中に柔らかいものが2つ当たっている。


「ひ、陽葵、む、胸が当たってる……」

「当たっちゃうから仕方ないよ。詩季だから大丈夫。むしろ、この後触るでしょ?」

「ちょ、それ反則だって……」

「私の胸の感触味わってよ」


 本当に、お風呂場で僕の理性を崩壊させようとしてきているのが心臓に悪い。だけど、陽葵さんの柔らかい感触はたまんないものもある。


 頭を洗い終えると、柔らかい感触は無くなって背中を陽葵が洗ってくれた。


 そこで、心の高鳴りを抑えることが出来た。


「ま、前はお願い」

「うん」






 お互いに洗い終えた後に、湯船に入ることにする。


「前みたいに、僕が陽葵を抱きかかえる形でいいですか?」

「うん」


 先に僕が湯船に浸かる。


 湯船に入ること自体は、何時も1人でしている事なので問題なく入れる。


「じゃ、入るね」


 バスタオルを取って陽葵が湯船に入ってきて、僕の胸に背中を預ける。


 以前と違うのは水着の有無だ。


 布1つで何か変わるのかとも思っていたが、かなり変わる。


 陽葵の肌が一糸まとわぬ姿で僕の素肌と触れ合っているのは、考えるとヤバい。


 もちろん、反応するところはしてしまっている。


「腕も、浸かりなよ」

「う、うん」


 陽葵に言われて、腕も浴槽の中に入れる。


 やはり、以前と同様に下手に陽葵の肌に触れないようにくの字にして入れる。


「詩季。別に、私の身体触れても……いいよ。くの字しんどそう」

「で、でも……」

「それに、この後触るでしょ?私も今から触って、触ってもらいたい」

「う、うん」


 僕は、くの字をやめた。


 すると、腕には、陽葵の胸が当たってしまう訳で。


 嫌がっているよりかはら恥ずかしそうにしていると言った感じだ。


「今から触って貰わないと、本番が……」

「どうしたのですか?」

「き、聞かなかった事にして!」

「本番がどうしたのですか?」


 今の陽葵は、からかったら面白そうなのでからかってみる。


「……いじわる」

「気になったから聞いた」

「今、スキンシップ、取らないと、この後、さらに緊張しそうって思ったの!」

「あ、ごめん」


 僕にも帰ってくる返事をされた。


 湯船には、しっかりと浸かって温まった。


 だけど、僕と陽葵は、その後の事で頭が一杯だった。


 お互いぎこちなくともお互いの体温を感じた。


 お互いに、寝巻きを着て飲み物を飲んだりして21時を回った頃。


「ひ、陽葵……」

「……うん」

「僕の部屋行こっか」


 2人で、僕の部屋に行き陽葵がタンスの上に置いておいた赤い箱を取り出して、僕と陽葵は、ベットに転がり激しめのイチャイチャを始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ