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美徳獲得

めっちゃ放置していました……久しぶりの投稿です

霊夢と魔理沙、それぞれに迫る魔法を防いだのは麟、慧音、霖之助であった。


霊夢「冴月姉……どうやって……」

麟「「夢想天生付与」よ。あの魔法って、実は付与者に危機が迫った時、その者と使用者の位置座標を繋げる効果もあるの。結界なんかも無視してね。つまり、さっきの皆みたいに付与者を転移させたり、逆に付与者の元に転移もできるの。便利でしょ?」

魔理沙「それで…」

麟「まさか転移したら目の前に見たこともないような魔法があるとは思わなかったけどね」


麟はそう言いながら苦笑いを浮かべた。


霖之助「さて、今の君たちの状況を判断するに、美徳スキルの獲得を行おうとしてるね?」

魔理沙「よ、よくわかったな……」

慧音「2人のことだ。大罪スキルの開花でこれ僥倖と力試しがてら美徳の獲得に繋がるでしょ、とやってたんだろ?」

霊夢「その通りです」

霖之助「噂を聞くに大罪スキルが暴走すれば自我は完全に無くなり生命力が尽きるまでの破壊の権化になるとか。かの魔王国コウマでの『傲慢之罪』による異変ではそれが原因で所持者である少女が」

麟「長い」

紫「ここで紫ちゃんからのアドバイスです」

麟「重い……」


麟の頭の上に紫が飛び乗り、霊夢と魔理沙を見下ろした。


紫「大罪のシードスキルを手に入れた時のこと覚えてるかしら?」

霊夢「ええ、もちろん。私はまともに魔法が使えなかったから使いたいように強く願ったわ」

魔理沙「私は霊夢がやろうとしていた深淵魔法に嫉妬した……これか?」

紫「そう。つまり、その時の感情に呼応するようにスキルが宿ったの。でも、それは簡単には認められなかった。だからスキルフラワリングが行われるまでに時間がかかった。つまり、行動に示すこと、またはそれに見合うほどの感情の揺らぎとかが必要になるのよ」

霊夢「な、なるほど」

魔理沙「なら教えてくれ!どうすれば『勤勉』であることを示せるんだ?」

霖之助「なるほど。魔理沙が狙っているのは『勤勉之美徳』か」

霊夢「私は『忍耐之美徳』を狙っているわ。『強欲』は強さの代わりに膨大な欲を放出する。だったらそれを抑えられる『忍耐』があれば……って思ったのよ」

麟「なるほどな。霊夢じゃあちょーっとこっち来て」

霊夢「え?うぇ!?」


麟はそう言いながら霊夢の手を引っ張って行った。


魔理沙「?」

霖之助「魔理沙、僕からもしかしたら役に立つかもしれないアドバイスだ」

魔理沙「なんか知ってるのか?」

霖之助「『解析鑑定』って知っているかい?」

魔理沙「もちろん。昔、紫が使っているのを見たことがあるぜ」

霖之助「このスキルは名前の通り、ものの解析を行える。例えば、僕が魔理沙に『解析鑑定』を使えば、妨害されない限り魔理沙が持っているスキルとかを可視化できる」

魔理沙「絶対便利なスキルなのに慧音先生は全然教えてくれなかったんだぜ。「まだ早いわ」ってな」

霖之助「危険なスキルなんだよ実は。まあ試しにやってみるといい。こんな感じだ……あ」

魔理沙「なるほど……こんな感じか?『解析鑑定』!!!……!?」


霖之助に言われたまま魔法陣を描き、魔理沙は解析鑑定を使用した。しかし……


魔理沙「ぐっ、ぐぁぁあああ!?あ、頭がぁ……」

霖之助「最初は周囲の情報がとめどなく入ってくるから、気をつけろよ」

魔理沙「そう……いうのはよ……早く言えよ……」

霖之助「で、何が見えた?」

魔理沙「周囲の魔素濃度……気温……人の情報……スキル……スキル!?」

霖之助「言いたいことはわかったかい?」

魔理沙「ああ、わかったぜ香霖。頼むぜ『嫉妬之罪』!!!『能力模倣』!!!」


『嫉妬之罪』の権能の1つ『能力模倣』。自身が使用できない能力を相手と同じように使いこなせるようにする能力。『嫉妬之罪』と同格かそれ以上のスキルに対しては効果を発揮しないものの、その他のスキルは使えるようになれるため、魔理沙は霖之助が使用したスキル、『解析鑑定』を模倣したのだ。これによって魔理沙は『解析鑑定』を自身に定着させたのだ。


魔理沙「おおー。出来たぜ『解析鑑定』!!!」

霖之助「……僕は君が恐ろしいよ」

魔理沙「?」


『解析鑑定』の欠点、情報量の多さによる頭痛というのは少しづつスキルになれることにより軽減される。それには数年を必要とするのが一般的である。それを魔理沙は目の前に『解析鑑定』を使用出来る人がいる、それだけで同等の力を得たのだ。


魔理沙「香霖のスキルも……なんで見えないんだよ!?」

霖之助「レジストしてるからな。さて、それで霊夢を見てみなさい。僕には何故か霊夢のスキルはただ禍々しいということしか確認できない。聖魔スキルにはただのスキルでは通用しないらしいな」

魔理沙「うーん、ならなんで私の嫉妬之罪が相手のスキルを模倣できるって知ってたんだ?」

霖之助「一応見てたからね。君たちの戦いを。君はその時に霊夢の攻撃を模倣していただろ?そこから権能を予測したまでだよ」

魔理沙「なるほどな」


魔理沙が霖之助から解析鑑定を教えて貰っていたのと同じ時、霊夢は麟からの攻撃を受け続けていた。


麟「これに耐えられないようじゃ、『忍耐之美徳』なんて言えないわよ!」

霊夢「冴月姉!容赦なさすぎるよ!」


そう。冴月麟が使っている魔法は『夢想天生』。その攻撃が永遠と霊夢を襲っているのだった。霊夢はそれを『夢想封印』や『封魔陣』といった魔法を用いて防いでいる。とはいうものの……


霊夢「やばっ……このままだとこっちの魔力が尽きる!冴月姉の魔力切れを狙ってたのに!」

麟「残念。『夢想天生』に魔力切れなんて存在しないのでした。霊夢、『忍耐之美徳』はただ攻撃に耐え忍ぶだけじゃダメなの。どんな状態でも立ち上がれる、それを証明出来ないと美徳は認めてくれない」

霊夢「よくそんなことがわかったね」

麟「慧音と紫の調査の結果よ。なぜか大罪の情報は全く見つからなかったけどね」

霊夢「皆調べてくれていたんだ」

麟「そうね。皆、霊夢と魔理沙がいつも頑張ってること知ってたから。無茶して魔理沙の魔法を結界無しで受け切ろうとしたりとかしだした時はびっくりしたんだから……」

霊夢「む、昔のことを今堀変えなさいでよ///」

麟「といっても3年前くらいだと思うけど?」

霊夢「むむぅ……」

麟「さて、よく耐えきったわね。『夢想天生』、そろそろ解析できたんじゃない?」

霊夢「バレてたんだ……私が『解析鑑定』使えることも」

麟「昔からよく家で頭抑えて転げ回ってたりしたもんね」

霊夢「魔理沙の魔法のことがもっと知りたいって思ってたらできるようになってて……ってそんな話はどうでもよくて!!!」

麟「『夢想封印』に『封魔陣』を使えるようだったし?私が教えるまでもなかったかな?」

霊夢「いやぁ、さすがに厳しいと思うよ?」

麟「さ、あっちも終わったみたいだし、最後決めてきなさい!」


麟は魔理沙たちの方を指さした。魔理沙も霖之助に行くように促されていた。


霊夢「行くわよ、魔理沙!」

魔理沙「ああ、必ず手に入れようぜ!霊夢!」


そして霊夢は上空へ飛び上がり、周囲に光弾や御札を浮かべた。


霊夢「『夢想天生』!!!」


それらは霊夢の言葉と同時に魔理沙へと降り注いだ。


魔理沙「『夢想天生』の解析鑑定を開始……」

霊夢「それをしてどうするの?」

魔理沙「見えたぜ」


魔理沙は襲いかかる御札や光弾を流れるような身のこなしで避け続けた。


魔理沙「パターンが丸見えだぜ」

霊夢「そう。ならそれを永遠に続けてるがいいわ!!!」


霊夢の弾幕の勢いが増す。それを魔理沙は避け続ける。そして……


魔理沙「ファイナルスパーク!!!」

霊夢「それを待っていたわ!!!四重結界!!!」


七色の光が霊夢に襲いかかる。が、それを結界にて防いだ。


魔理沙「もっと!もっと!ありったけだぁ!!!」

霊夢「負けるもんか!!!くうぅ!!!」


ピシッと霊夢の結界にヒビが入った。それはファイナルスパークの中でも青く輝く部分が当たっていたところだ。


魔理沙(ぐっ。いくら香霖と同等の『解析鑑定』ができるとはいえ……ずっと使ってりゃあ頭も痛く……でもここでやめるわには……あ?ヒビが……そうか。霊夢の適正属性は火属性だったか……だから水属性効果が乗っていたところが先に……だったら)


魔理沙「ファイナルスパーク・属性変換・水!!!」

霊夢「まずい!?」


ファイナルスパークが七色から青一色へと変化した。結界のヒビはだんだんと広がり……砕け散った。


霊夢「なっ!?こうなったら一か八か、『強欲之罪』!!!私の願いに応じよ!!!一時的でいい!私に魔力耐性の力を!!!伝承通りの代物ならそれくらいできて!!!」


霊夢の願いに答えたのか、霊夢の中で何かが反応した。その瞬間、ファイナルスパークは霊夢を直撃した。


霊夢「ぐっ……でも……耐えきる!!!」

魔理沙「嘘だろ!?耐えるのかよ!?」

霊夢「ま、まだ……あがかせてもらうよ……強欲(グリード)深淵紅(アビスプロミ)(ネンス)!!!」

魔理沙「お前!?ならばっ!?こっちも魔力耐性強化!!!」


咄嗟に『嫉妬之罪』を使い、自身の対火属性魔力を強化した。


そして、そして、そして……


その時は訪れた。天、世界の声が脳裏に響き渡った。


『美徳スキルの獲得条件を満たしました。シードスキルの確認……失敗しました……大罪スキルを依り代として美徳スキルの獲得を試みます。聖魔の反発を防ぐ為、新たなスキルの獲得を試みます……成功しました。固有スキル『聖魔混合』を獲得しました。美徳スキルの獲得を試みます……成功しました。美徳スキル『忍耐之美徳』を獲得しました』


『美徳スキルの獲得条件を満たしました。シードスキルの確認……失敗しました……大罪スキルを依り代として美徳スキルの獲得を試みます。聖魔の反発を防ぐ為、新たなスキルの獲得を試みます……成功しました。固有スキル『聖魔混合』を獲得しました。美徳スキルの獲得を試みます……美徳スキル『勤勉之美徳』を獲得しました』


その声が聞こえ終わった瞬間、2人は互いに発動していた魔法を打ち消した。一瞬にして魔法から解放され、2人は目を合わせた。互いに息を荒くしながら、微笑み合い……そして、膝から崩れ落ちた。




霊夢「あれ……ここは……」

麟「起きた?ここは家よ。博麗神社」

霊夢「え……うわっ!?何してるの!?」

麟「ん?膝枕」

霊夢「なんで???」

麟「あなた達倒れたのよ。互いに魔法を打ち消して、そのままね」

霊夢「そっか……美徳スキルを手に入れて……そのまま倒れちゃったんだ」

麟「よく頑張ったわね。霊夢」

霊夢「うん、ありがとう。魔理沙は?」

魔理沙「ぐうぐう、すやすや……」

霊夢「寝とるし……」

麟「そりゃああなたのよくわかんない魔法くらって、それでも耐えきって……そりゃあ疲れるわよね。正直2人ともその程度で済んでいるのも意外だけど……」

霊夢「そっか……」


霊夢は体を起こし、魔理沙の元へ動いた。


霊夢「魔理沙……私たちやったんだよ。聖魔スキル2つ、ちゃんと獲得できたよ」


そう声をかけると、魔理沙も目を覚ました。そして、霊夢と目を合わせた魔理沙は微笑んだ。


魔理沙「……あぁ、そうだな。ありがとうな……霊夢」

霊夢「こっちこそ……ありがとう、魔理沙」


そうして2人はまた夢の中へと落ちていくのだった。




『私は……誰……?霊夢?いや……違う……いや違うという訳でもない?……』

『……ふふ、うふふ、あは、あはは……きゃははははははは!!!これが意思……これが思考!!!……あぁでも表の私が羨ましい、妬ましい、妬ましいよほんとに……早く私も外へ……キャハッ!』

『……そう。そういうことか……復活の時は近い……なら、表に出る準備を、始めようか……』


次回、第一幕、終幕。

お久しぶりです。リアルが忙しかったのでしばらく投稿してませんでした笑。次回が第一幕、旅立ち編の最終話なので乞うご期待!!!


加えてお知らせ、ただいま1話目をYouTubeに投稿すべく、編集中です!!!投稿次第お知らせしますのでこちらもよろしくお願いします!

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