夢は夢のまま死んでてくれよ
入り口に飛び込んで、新しい世界へ旅をする。
曖昧模糊な羅針盤。きっとこれが夢ってやつ。
こんなことまで出来ちゃった。
あれもこれも、ずらり並べた賞状とトロフィー。
「私は生きることができました!」
「誰より早く逃げました!」
下ばっか見て鼻高々。周りと違って落下中。
分かれ道眺めて並べ、明るい未来を羅列する。
選り取り見取り、裏もある。きっとこれが金の山。
これぐらいは出来たのに。
あれれあれれ、はらり煤けた情緒がぽろり。
「私あの人よりはできてるはずよ」
「誰か私に見合うのないの?」
嘘で固めて目が幽々。周りはまるで見えちゃいない。
既定路線のレールに乗って、崩れた轍に蹴躓く
免罪模様の片道切符、きっと命も終点につく。
死ぬことすらもうできないや。
ぽつりぽつり、ほろり滲んだ涙が頬に。
「思えばいっつも嘘に逃げて」
「今までひとつも火が付きゃしない」
割れてバラバラ硝子の仮面。周りを歩けば足に血滲む。
入り口にたたらを踏んで、懐かしい世界に夢を見る。
死んだはずだろ羅針盤。いっそトドメを刺してくれ
後ろを向くしかできないのに。
なにもかもが、全てなくなり痕跡どこに。
「夢は夢のまま死んでてくれよ」
「今じゃ眩しい、なんにもみえない」
足が竦んで膝ガタガタ。誰かいるのか背中は押すな。