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1話 桜並木の悪役令嬢

 桜が舞う通学路の途中。時計をチラチラ見ながら、私は物陰から機を伺う。胸が妙にどきどきする。気持ちが落ち着かない。この道で合ってるはずだと思う。たぶん……いや、絶対。何度も確認してこの道しかそれらしいところが分からなかったから、絶対そうである。


 この道で待っていれば彼女に会える

 私が初めて恋をしたあの子に

 私がこの世界に生まれる前から好きだったあの子に


 そろそろ時間のはずだ。私は先ほどまで開いていた【攻略本】をそっと鞄にしまう。攻略本と名付けてはいるが、何も知らない人にとっては使い込みすぎてボロボロになった安っぽい大学ノートにしか見えないだろう。きっと誰もが羨むお金持ちの家に生まれた私のような美少女がこんな手書きのボロノートを大事に抱え込んでるなんて、誰もが理解に苦しむと思う。だけど……


 この本が私の道標(みちしるべ)

 本に書かれたタイトルは【桜色(さくらいろ)ラプソディ】

 その最初の1ページ目に書かれた人物の名前は……


 「さくら 香音(かのん)


 愛しいその人の名前をそっとくちずさむと、少し気恥ずかしさと嬉しさがにじみ出て、つい口元がほころんでしまう。


 ……私は、いえ【わたくし】はきっと彼女に逢う為に生まれ変わったのだから



 わたくしの名前は朱鷺宮(ときのみや) 銀華(ぎんか)

 これから始まる物語……【桜色ラプソディ】の『悪役令嬢』である

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