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輪廻の2人  作者: 海月水華
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レイティア・ワルトハーツ


馬車に揺られる。

今日も快晴で気持ちの良い天気だ。

ぐーっと伸びをするだけで身体に日光が染み渡る気がして、そのまま背もたれに寄りかかる。


「レイティアお嬢様、この道を抜けましたらグラン国に着きますよ」


ふと前の方から声がかかる。


「んー、このままずっとこの気持ちの良い道を揺られていたいけれどね」


「それはなりません。一刻も早くグランに入らなければ。依頼者の方との約束日は明日になりますので」


「そんなのわかってるよー。ただ言ってみただけじゃないか」


本当に頭が堅いんだから、クラウは。

まあ、そうでもしないとワルトハーツ家のメイド長なんかやってられないと思うけれど。



ワルトハーツ家。

この大陸、アカシア大陸を支配する3つの派閥の第三位。鉄壁のワルトハーツ、そう呼ばれている軍事国家だ。城や要塞など拠点と言われる場所や国の地形を利用、また開発して難攻不落の国を作り上げたため、そう呼ばれている。レイティア・ワルトハーツはその領主継承者であり、ワルトハーツ家唯一の女性としての継承者。


ちなみに第一位はディティアル家。天眼のディティアルと言われている大陸でも最大の国家である。優秀な騎士団の元、的確に戦場を制圧していく姿、その裏で国家としても上手く立ち回り急成長を遂げたことから、天を見通す目を持つ国として、そう名付けられた。


第二位はミスルギ家。万物のミスルギとという名の元に武器や物資その他ありとあらゆるモノを作り上げる超魔道国家であり、特に魔道具の開発に関しては他を追従させない勢いである。


その三国から成り立つアカシア大陸の実質的上位に立つワルトハーツのお嬢様であるレイティアは現在、隣国のミスルギ家が治めるグランに向かっている。


何故かレイティア名指しで依頼してきた者がいるということで、取り急ぎ向かっている次第であるのだ。


「自国の者でなく、隣国の私に、ねぇ・・・」


一抹の疑問を抱えながら、もうすぐ見えてくるであろう城門を目指してレイティアは微睡むのであった。

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