第7話 『四歳と家庭教師』
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四歳になった。
遂に家庭教師が家に来る。
父さんと母さんは家庭教師の先生については一切教えてくれなかった。
と言う訳でどんな人か全く知らない。
美人の女の先生が来るようにと俺は祈る事しかできない。
「今日は家庭教師とやらが来る日ね!楽しみー!」
スイメルは他人事だから喜べるんだよ…
あー不安だー不安だぁぁ…。
ベットにゴロゴロと転がり回っていたら父さんが部屋に来た。
「先生が来たぞ!レギスタ早く来い!」
父さんの反応を見てみよう…。
女の先生なら嬉しそうな顔とかのプラスの反応をするはずだ…!
…!心なしか嬉しそうな顔をしている気がする!
まさか…美人の女の先生なのか!?
「行くよ!」
バタバタと走りながら玄関へと向かった。
先生は…どんな方なんでしょうか!?!?
…あれ…いない?
「先生はさっき汚れていたからお風呂に入れてあげたの、レギスタがくるの遅いからよー」
し、しまったぁあ!
クソ!焦らせやがって!
…いや待てよ?風呂に入ってるという事は裸だよな!?
裸…!精神年齢はともかく俺の見た目は四歳児!
セーフだ!セーフセーフ!風呂に入っても問題ないよな!?
先生(美人?)の入ってる風呂に乱入してもセーフだ!
よし!行ってこよう!
「それじゃあお母さん先生に挨拶しにいくね!」
「あ、待ちなさい…こら…」
風呂に全力で向かう。
ポイントは堂々としていることだ。
お風呂に入って裸の先生を見てオドオドしていたら絶対に意識があるとか、ませたガキだぜとか思われてしまう!
そうなると…ボディタッチとかし辛いからな!
堂々としろ!俺!
風呂場が見えた!
行くぜ!パラダーイス!
「レギスタ…!」
「グェッ」
捕まえられた。
クソッ!後少しだったのに!
後少しで楽園を拝めたのに!
「そこで正座よ!何故言う事を聞かなかったの!?」
そんな感じで説教されました。
□■□■□
「私が家庭教師のマレアと申します、宜しくお願いしますね」
家庭教師の先生はマレアと言うらしい。
美人だ!!!ゲッヘッヘー。
三日も飲まず食わずでここに来てボロボロだったらしい。
「僕はレギスタです!よろしくお願いします!美人の先生!」
ニッコリとできるだけ可愛い笑みをして言う。どうだ!?
「あ、ありがとうございます。それではまずはレギスタ君の魔法のレベルを聞かせてください」
ちょっと動揺したようだ!ふっはっはっはっは!決まった!!
「えーっとレギスタは…全属性適正で…〈魔法神の加護〉があって…〈精霊に愛されし者〉を持っていた気がします」
「なんと…!まさに魔法の天才ですね…!」
「レギスタは加護が合計三つもあってエクストラスキルが9個も持っていて〈魔力操作〉のレベルが10なんです!」
「…!?それは本当ですか…!?にわかには信じ難いですが…!まぁよしとしておきましょう。この辺りに魔法の練習をできる場所はありますか?」
「えーっと、ここから歩いてすぐの場所にボロボロな木が集まっている場所がありますんで、そこはどうでしょうか?」
「はい!」
そこの場所へと俺達は向かう。
「レギスタ君、これから私が魔法を打つので真似をして下さいね」
「はい!」
「水よ、我に力を『水球』」
水が放たれ、木が四散した。
「ではレギスタ君、お願いします」
よし、ここはいっちょ本気を出してみるか!
余りにも弱っちかったら舐められそうだし…、出来る奴アピールをしておかないとな!
「『水球!』」
水球が物凄い勢いで飛んで行き木を木っ端微塵にした。
ふふ…どうよ俺の威力。
まだスイメルに力を借りてないんだぜぇ?
驚くみんなに盛大にドヤ顔を決める。
ちなみに俺の今の水魔法は王級のままだが…。
研究や地道なトレーニングはずっと欠かさずに続けてきた。
帝級以上の魔法を習得しなかったのは範囲が広すぎるからだ。王級までなら一応誤魔化せる。
それにスイメル自身王級までしか魔法が使えないからな。
「い、今のは…!?あ、精霊ですね!精霊の存在を忘れてい…」
「精霊の力は借りていないよ?」
マリア先生は絶句した。
父さんも母さんも口をずっとあんぐりと開けている。
「凄すぎます…!他の魔法はどうなんですか!?」
「水魔法しか使えないよ。水魔法は精霊が教えてくれたんだ!」
「な、なるほど。契約精霊は水精霊でしたか。わかりました!私の適正属性は水と雷と風です。水はともかく私はあなたに風と雷を教えます」
「はい!」
「レギスタ…凄いな父さん驚いたぞ。…やはり魔法の道を行くのか?剣は握りたくないのか?」
「いえ…剣もやりたいです!剣も大事だと思います!」
「お?おぉ!?そうか!そうだよな!明日から剣術もお前に教えるぞ!」
「レギスタの将来が楽しみだわぁ…」
「しかし最近の子供は恐ろしいですね。王都では産まれた直後から言葉を発した赤ん坊の噂や三歳児にして魔法を使ったという噂も聞いたことありますよ」
クラス転生したらあいつらか…。
「まぁレギスタ君は四歳にしてこの威力の魔法ですから!実に楽しみです!」
こうして俺の鍛錬が始まった。
次は六歳です。