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閑話 二週間の間の二人 〜羞恥〜

「こ、これはかなり恥ずかしいね……」

「そうでしょ? まあミカは今まで有夢のために恥ずかしいのを堪えてその格好してきたんだけどね!」

「……でもボクがなにも言わない時でもこの格好見せてくれたよね?」



 ボクがそういうと、ミカミは少し頬を膨らませた。

 そして次の瞬間、なんとミカに戻ってしまった。そして上目遣いでボクのことを見てくる。

 殺人的に可愛い。



「ダメだった……?」

「ううん、とっても……良かったよ」

「えへへ……んっ」

「んっ」



 ボクとミカはキスをする。完全な女同士だけど、まあ僕たちの間で性別とか、もはや無意味だからいいんだよ。

 ミカは満足したのかミカミにすぐ戻った。



「てな訳だから、よろしく! とりあえずそこに立っててね」

「うん、どうぞ」



 ジーーッとミカミはボクのことを見つめた。全身を見られてる。もしかしてボクもここまで舐め回すようにミカのことを見てたんだろうか。どうだろう。



「後ろも向いてみて」

「うん」



 後ろを向いてもみられてる感じは消えない。相手がミカミじゃなかったら逃げ出しているところだよ。



「もっかい前向いて!」

「はい。……どう、満足してる?」

「うん、エロい。有夢から見た私もこんな感じだったのかな?」

「確かね」



 ミカの方が胸が大きいしスタイルいいからもっと良かったような気もするけど。



「こんなんで海でられないよねー」

「そりゃあね。だからいつも言ってるでしょ? 海行っても水着にはならないでって」

「いや……それへオレがその水着着なきゃいいだけの話……」

「だめ、ボク以外の人の前で肌露出するのやだからね」

「わかってるよ。ていうかそもそも海に遊びに行っても水着着たことないしね……さてと」



 ミカミはボクを手招きした。

 ボクはミカミの目の前に立つ。視線をもろに感じるよ。



「さて、オレはアリムのモノだし、アリムはオレのものだ」

「うん、いつもミカの時で同じようなこと言ってるね」

「ふふ……つまりアリムはオレのものっ」

「うん、それでいいよ」

「だから……」



 ミカミは手を突き出してワキワキと動かした。



______

___

_



「ふぅ」

「はふ……」

「布一枚の差だけど裸な時とはだいぶ違うな」

「でしょー? ……にしてもここまでしておいて押し倒さなかったね」



 至る所を色んなことされたけど、押し倒されはしなかった。ちょっと拍子抜けしてしまう。



「んー、それは最後にしてもらう服装でお願いしようかなーって」

「また試着室の機械に入ればいいよね?」

「いや、ここで着替えてほしい。まずはこれをつけてくれ」



 ミカミが差し出して着たのは一枚のエプロン。これが出てきた時点でやらせたいことは大体わかった。

 ボクはそれをつけ、その後、水着をどちらも外す。



「お……おおお…な、なんかそわそわするこれ……」

「うわぁ……オレ、いつも有夢にそんな格好してたんだ。通りで高確率で押し倒してくるわけだ」

「あはは、つい、ね」



 しかしこれはすごく体に違和感がある。お尻はスースーするのに前はきちんと一枚布の感覚がある。

 横腹も空いてるから割合的にはかなりスースーする面が多いかな。



「そろそろお昼だし……な、何か作ってくれない?」

「じゃかオムライスでいいかな?」

「どうぞ」



 ボクは台所に立ち、ミカミに注意しながらオムライスを作り始めた。そう、その始めた途端に一瞬でミカミが背後まで距離を詰めてくる。注意とか意味なかったね。



「いいですか?」

「だから普段、ミカがボクを受け入れているように、ボクもミカミがなにを求めても受け入れるから、気にしないで」

「ではおかまないなく」



 傍から手を滑り込ませてきた。

 ………。

 しばらくしてオムライスは作り終わって、あーんしながら食べさせあったかど……これステータスの器用さ使わなかったらなにもかも大失敗してたとこだったよ。はふぅ……。



「なかなかスリリングだね。もうボク今度から、料理中にちょっかいかけるのやめるよ」

「え、別にいいのに。むしろ美花はその方が嬉しい。しかしまあ……耐えながらオムライスつくるアリムも何とも良かった」

「あ、なら今後もそのままでね。いやぁ…きつかったよ」



 ボクがそういうと、何か決めたのかミカミは机から立ち上がり、ボクの方に近づいてきた。

 そして腕を引っ張って立たせてくれる。



「さて……ここからが本番だ」

「なるほど、この格好が良かったのね」

「うんうん、だって有夢からの受けもいいしね。さて……今夜は寝かさないぞ!」

「……まだお昼なんだけど」

「じゃあお昼寝なんてさせない」

「わ、わかった」



 そのあと起こったことは言うまでもない。

 ……こう言うことを日常的にやってるって、誰にも知られたくないね。とくにカナタとかには。

 いやぁ……なんて思われるかな?

 俺自身、すでにもうよくわかんなくなってきてるして。

 まあでも、美花が楽しそうだからそれでいいや。

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