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閑話 二週間の間の二人 〜服装〜

 俺とミカは起きた。

 昨日のミカと俺の同性としてのアレから口直し(?)のような感じで普通にベッドで……ね。

 まあそれだけ見たらいつも通りのこと。

 朝ごはんを食べてからは相変わらず暇で、ソファの上でお互い抱きつきながらゴロゴロしていた。



「……ねぇ、昨日言ってたことなんだけどさ」

「んー?」

「今日も色々やってみようよ」

「なにやるの。もう男同士は嫌だよ」

「今日はアリムの着せ替えパーティなんてどう?」

「……普段から度々やってない?」

「その13歳の姿はね。17歳の姿では一回もやったないでしょ?」

「たしかに。じゃあやろうか」



 ボクはスキルとアムリタで成長した姿になった。

 今日はどんな格好させられるんだろう。わざわざ大人の姿を指名してきたってことは、エッチな格好させるつもりなのかな? まあミカの前だったら大丈夫だよ。

 


「なったよ」

「相変わらず可愛いな。うん……嫉妬しそうなくらい」

「ははは、ミカには敵わな……って、まって、なんでミカミになってるの?」

「はっはっは! いいじゃないか」



 ミカがミカミになっているのなら話は別なのに。

 まだボク自身少し抵抗があるというか。



「えー……エッチな格好して欲しいとかいうんでしょ?」

「言うよ。ミカだって今までたくさんしてきたし、いいよね?」

「あーうー」



 そう言われると弱いんだよなぁ。うーん……。

 ミカミはボクの顔をじーっとみている。まあ、仕方ないか。



「いいよっ……ミカだから特別ね」

「おーっ、じゃあ早速はいこれ」



 ミカミは試着室のようなマジックルームを取り出した。今まで有夢が作ってきたものとは違う……多分、彼オリジナルのもの。



「このトズマホで指定した通りの服装になる変装マシーンだよ。アリムがその中入ったらその途端に服装と髪型が変わる。有夢が作ってれたやつのミカミ版だね」

「ほうほう」

「さ、アリムちゃん、早速中に入るんだ!」

「わかったよ」



 ボクは大人しく試着室に入った。服が変わったのが一瞬でわかる。そしたら勝手に足が動いて試着室から出てしまった。自分の姿を確認する暇もない。



「あ、あれ? 勝手に足が……」

「立ち止まって自分の姿を確認するってなかなか恥ずかしいんだよ。ミカが裸エプロンとニーソという格好をした時、かなり恥ずかしかったから」

「え、ノリノリだったじゃん」

「それは有夢にみられるのが嬉しかったからで、ほんとは恥ずかしいの! わかるでしょ?」

「まあ、わかるよ。今も嫌じゃないけど羞恥心は沸き起こる……で、ボクは今どんな格好してるの?」



 そういうと、ミカがボクの前に鏡を置いた。

 どうやらミニスカートのメイド服のようだ。やっぱりボクはなかなかかわいい。ふふん。



「いいねこれ」

「おー、可愛い。すごく」

「えへへへっ」

「ご主人様って言ってみてよ」

「ご、ご主人様っ! 一生お慕いしておりますっ」



 ボクはとびっきり可愛いのを意識して言ってみる。ぶっちゃけ、すこし有夢としての感覚を残しているボクの方がぶりっ子をするのは上手なの。



「あー可愛い。今すぐ押し倒したい」

「……いいよ?」

「ふふ、でもまだだよ。これからどんどん露出度上げていくからね」

「えー……まあミカミなら」

「じゃあ、ほら、次入って!」



 ボクは試着室に入った。また一瞬で着替えが終わって、勝手に外に出る。ちょっとスースーするね。



「なにこれ?」

「はい鏡」



 次のボクの格好はクノイチだった。額当てして、頭に櫛が刺さってるよ。そして、上半身は下着をつけずに鎖帷子をつけている。……お尻のこの感覚はパンツの代わりに褌か。まあズボンみたいなの履いてるからわからないと思うけど。

 鎖帷子から裸が見えるから上から動きやすいピンク色の忍者服を羽織ってる。

 でもすこし上着がはだけたらほぼ裸同然だね、上は。

 ミカにもやらせたことがある格好だよ。

 自分の彼女がこの格好しているのを嬉々としてみていたけど、自分がするとなると恥ずかしい。

 まあ、相手がミカミだから普通に見せちゃうんだけどねっ。



「ど?」

「は、恥ずかしいねっ」

「だよね……あー、でも男の人から見るとこうなるのかぁ」

「ど、どうかな?」

「エロい。縛って尋問とかしたくなる」

「そ、そこまでは有夢もしてないはずだよ!」

「冗談だよ、半分ね」



 ぷくぅ。

 まあもしどうしてもお願いされるんだったら受け入れてたけどね。それにしてもさっきから凝視されてる……うん、ボク自身もミカとこの遊びした時に凝視してた覚えあるからお相子だけどね。



「……その上着脱いでみたりできる?」

「しっ……仕方ないなぁ」



 ほぼイエスウーマンと化してるボク。上着を脱ぎ去った。その瞬間、ミカミが鼻血を吹き出したの。



「うわあああああああ! ミカああああああ!」

「グフっ……まさか鎖帷子越しでも裸はダメだとは……止血剤ちょうだ……い」

「うわあああああああ!」



 今まで数回エッチなことしたけど、ミカミはボクの身体を見るたびにこうなる。というか普通の男性ならこうなるっぽいのかな。だからその度に止血剤を渡してるんだけど……今回はすっかり忘れてたよ。

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