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第七百十二話 アナズム新年

 アナズムの新年は、特にあけましておめでとうとかはないの。先月の25日のイベントでそれら全部含めてるらしいからね。新年初めて出会ったら、今年もよろしくお願いします、って少し言うくらい。


 お店とかも普通に営業し始めるしね。

 まあ、俺はお仕事を5日まで一切取ってないけど。



「有夢、新年から何作ってるの?」

「ん、前に言っていたマジックアイテムの中身の整理、そしてリストアップしてくれる機械だよ。トズマホと連動させるんだ、それからそれから…」



 地球のスマホとも連動できるようにして、トズマホとスマホを合体させるようにしたり、そもそもトズマホが俺と美花しか持ってないから全員ぶん用意したり……さらにダークマターとアイテムマエストロのスキルを全員が使えるようにしていると話した。

 


「有夢って、やけになにか人のためにやりだすわよね。お祭りや結婚式だって本当ならあそこまでしなくてよかっただろうし、魔神だって封印だけじゃなく、さらに絶対に解けないようにしたり…。数え切れないわ」

「えへへ、まあね」

「そういう優しいとこも含めて好きなんだけど」



 ミカは俺の頬にキスをした。

 今までのご褒美だとしたら上等だ。ふふん。

 好きでやってるから別にいいんだけどね。



「でもいいの? みんなが有夢の力を使えるようになったら、することなくならない?」

「いやぁ、なくならないよ。神具級作れるの俺だけだし」

「桜がお菓子食べまくったりするようにならないか心配だけど……ま、何かあったら叶君が止めてくれるか。それならいいと思うよ」



 ミカからお許しももらったし、作っちゃうことにする。朝からこの正午までずっと作ってたから、トズマホ(スマホ合体機能、アイテム整理機能付き)は全員ぶん完成している。スキルもすぐだね。



「できたから届けてくるね」

「いってらっしゃい。私はお昼ご飯作るね」



 まずはカナタとサクラちゃんの部屋に来た。

 ドアをノックしたら、すぐにカナタが出てくる。



「なに、にいちゃん」

「はい、これ」

「ん?」



 俺は作ったものの説明をした。

 説明をした上でそれを譲りわたす。



「ありがとう! じゃあ桜にも使わせるよ」

「お菓子ばっかり作って食べ続けるみたいなことは……」

「俺が見るから大丈夫。あ、そうだ……にいちゃんがダークマタークリエイトくれたから、俺からもなんか今度あげるよ。便利なやつ」

「いいの?」

「うん。じゃあちゃんとスキル習得して、トズマホもちゃんと登録しておくから」



 カナタが渡してくれるスキルカードってなんだろう。楽しみにしておこうっと。


 次に俺はショーとリルちゃんの部屋に訪れた。

 ふふふ…もしかしたらお部屋と風刺が乱れてるかもしれないから、部屋の中は見ないようにしてあげないと。

 俺は部屋の戸をノックした。



「……いないのかな?」



 ノックしても返事はない。

 外出したわけではないのは知ってるんだけどなぁ。寝てる可能性が高いな。ていうかこんな時間まで寝てるんだ……。


 昨日は何時までしてたんだろう。あの二人のことだから風紀を乱しまくってるのは知ってる。人のこと言えないけど。

 うーん…俺達も一回朝になるまでじっくり…。よし、今度提案してみよう、そうしよう。ミカは多分断らない。


 書き置きをして、ドアノブに袋に入れて渡そうと思ってた物をぶら下げておいた。

 俺は部屋にもどる。



「ただいま」

「おかえり。渡せた?」

「カナタ達にはね。ショー達はまだ寝てたみたい」

「まだ寝てるの? …ふーん」


 

 ミカはも何か察した顔をしてる。

 それはさておき、作ったものの動作確認しなきゃ。素晴らしいものであることは確かだから先に渡しちゃったけどね。まだどういう風に動くかみてないの。

 


「じゃあマジックポーチにこの機械を入れて…トズマホの新アプリをオンにする」

「ふむふむ」

「そしたらバックの中にあるアイテムがリストアップされて出てくるね」

「便利ね! …これを有効活用するのって有夢くらいだと思うけど」

「そうかな?」



 たとえばポーションなら、アイテムという項目からポーションという分類に行き、こう表示される。

【アムリタポーション ×20000000 神具級】

【レジェンドポーション ×8500000 伝説級】


 ここから数を指定して好きなものを好きなだけ、あるだけ出すことができるの。とても便利。

 魔物の死体の場合は、項目から魔物を選び、その魔物の名前検索か種族、特性、属性を選択すれば、死体の破壊状況で最良や良といった感じで分類されてる一覧が一つずつ出てくる。


 こんなに便利なのになんでもっと早く作らなかったんだろ。なんやかんやいって忙しかったし、仕方ないといえば仕方ないのかな。

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