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第五百六話 遊園地デート

 俺とミカは入場券と1日遊び放題のパスポートを買い、遊園地の中に入った。

 日曜日の遊園地はやっぱり人が多いね。

 …家族連れから、カップルまで。

 一見真面目そうなカップルとかも、一目を忍ばずにいちゃついてる様子が一手目でわかる。


 だからつまり、遊園地なら、俺と美花も好きなだけイチャつけるはずだね!



「で、まずは何にしようか」

「メリーゴーランドにしよっ」



 確かにカップルで遊園地に来たらメリーゴーランドには乗りたいところ。遊園地の入り口からも近いしね。

 俺と美花は2組ほどが順番待ちしているメリーゴーランドに並んだ。



「そういえば人が多すぎる遊園地って、あまりデートに向かないって言うじゃない?」



 このアトラクションはどうやら今始まったばかりで、数分間は待ちそうだからか、美花がそう話しかけて来た。



「うんうん、並ぶ時間が長くて喧嘩になっちゃうってやつだよね」

「私達の場合そんな心配ないもんね。もうお互いのこと深く理解してるわけだし」

「そうだねー。今更喧嘩なんて滅多なことでしないよね」

「ねー」



 最後に喧嘩したのは、アナズムに居る時だったと思う。

 14年も一緒にいると、もう喧嘩なんてし尽くしちゃってるんだよ。

 昔はよく喧嘩してたんだ。

 例えばゲームのしすぎだとか、ゲームのしすぎだとか、ゲームのしすぎだとか……ゲームのしすぎだとか。

 あれ、これって喧嘩って言うより怒られてるんじゃ…。

 


「有夢! 乗ろ!」

「あ、うん!」



 俺と美花は1組の隣り合わせのお馬さんに乗った。

 メリーゴーランドなんてしばらく乗ってないからね。

 正直、このアトラクションは1人で遊園地に来たなら乗らなくていいやつだし。

 こうやってラブラブできる相手がいないダメだよね。


 メリーゴーランドが陽気な音楽に合わせて上下に動きながら回転し始めた。

 美花がこっちを見てにっこりと微笑む。

 俺も微笑み返す。

 なんて幸せなんだろう。



「えへへー。本当は意味なんてないんだろうけど、やっぱりメリーゴーランドはたのしーね!」

「えへへーそうだねー!」



 ちょっと会話が頭悪いかもしれない。

 でもいいのそれで。そう言うひと時なんだから。

 しばらくしてメリーゴーランドは止まった。

 周囲の風景なんて見ずに、ずっと美花の可愛い顔を見てたらあっという間に。



「次は何乗る?」

「コーヒーカップがいいんじゃないかな」

「そだね」



 メリーゴーランドを降りた俺達は、俺の提案によってコーヒーカップまで向かった。

 コーヒーカップもまた、カップルに良いアトラクションだと思うんだ。隣同士で座れるからね。

 メリーゴーランドから近めのこのコーヒーカップには特に並ぶことなく、すぐに乗ることができたよ。



「隣座って!」

「ん!」

「有夢がハンドル握ってね」

「ん!」



 すぐに軽快な音楽とともにコーヒーカップはすこーしだけ回転し始めた。今同じアトラクションに乗っている数組はハンドルを回しまくって半端じゃない速度で回転してるけど、俺はそんなことしない。

 気持ちわくるなっちゃうからね、せっかくの美花とのデートが、コーヒーカップで気持ち悪くなっちゃったら元も子もないから。

 ゆっくりめに、酔わない程度に回すんだ。

 


「んふふー。すーきっ」



 美花が腕に抱きついてきた。

 今日はなんやかんやいってかなりの回数抱きついてくる。……抱きつかれるたびに、俺は、美花が大人になったことを実感するんだ。やっぱり昔とは違うよ。



「ハンドル私に代わって?」

「はいどうぞ」



 俺が美花にハンドルを譲ると、美花は俺に抱きつくのをやめ、そのハンドルに手をかける。

 そして_______力一杯回し始めた。



「うわぁ!?」

「ちょっと早さが足りないのよ。もっとこう、アクティブにいこ!」



 にっこり笑いがら、コーヒーカップのハンドルをグルングルンに回転させる美花。

 それに伴い、俺たちが乗っているコーヒーカップがぐるぐると、目が回りそうなスピードで回転するの。

 

 しばらくしてコーヒーカップは止まった。



「あー楽しかった!」

「だ、だのしかったね」

「大丈夫? まさかこのくらいで気持ちわるくなった?」

「き、気持ち悪くなってないけど、急に回転が早くなったから目が回ってるだけだよ」



 昔はそんなことなかったんだけどね。

 もう年かも。なんてね。



「ふーん。まあいいや! 次いこ! 次!」



 本格的に楽しくなってきたのか、美花は俺の手をしっかり握りながら、自分が乗りたいであろう乗り物の場所まで走って行く。

 俺もそれにつられて走る。

 なんか遊んでるって感じでいいなぁ…。

 楽しいなぁ。



「じゃあ次はね、ここっ!」



 とても嬉しそうにニコニコしながら、美花はある建物を指差した。それは…お化け屋敷。

 しかも乗り物に乗って移動するタイプじゃなくて、迷路の中を歩くタイプ。

 ……今日の美花はアクティブだ。



######


最近、イチャラブばかりで申し訳ございません。

個人的な事情により、現在、小説を書く時間があまり取れない上に話の展開を練っていないため、比較的書きやすいイチャラブがどうしても多くなってしまうのです。

ストーリーの展開を求めている方は不満に思うかもしれませんが、何卒、お許しくださいませ。

(´・ω・`)私が書きたくて書いてるわけではない…わけではないです。違いますよ。

 

 

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