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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
十六章 ダンジョン鍛錬
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第四百四十二話 セインフォースとSランクの魔核

「えっと……なんでしたっけ、これ」



 カルアちゃんがSランクの魔核をヒョイと持ち上げる。



「それはSランクの魔核だよ!」

「へえ…これがSランクの魔核なんですか。あたりなんですか?」



 皆んなが、俺の方を見て答えを促してくる。

 ならば、答えよう。



「超大当たり。下手に今、Sランクのスキルカードが出てくるとか国宝級のアイテムが出てくるなんかよりよっぽど当たりだよ。正直、流石カルアちゃんと言いたいところ」



 そう、大当たりなんだよ!

 これがあればリロさんの火術も最上級であるマーチレスにできるし、ミュリさんの強化術も同じく。

 そして剣を扱う4人組は全員、剣の豪まであげられる。

 ……と、ここまでしても半分も減らない。

 周回回数をグッと減らせる、最高の宝物!



「すごいんですねっ!」

「流石カルアだね…昔からこんなだったし…」

「やっぱりまかせて正解だったわね」

「ととと、とりあえずすぐ上に戻ってステータスの整理をしよう!」



_______

______

____



 と言うわけで、俺達はマジックルームに戻ってきた。

 それぞれのレベルは、セインフォースの4人が46レベルになっており、カルアちゃんが29。ティールさんは43だって。



「じゃあ…休む前に…スキルを割り振りましょう」

「今回はどのように振ればいいですか?」



 ミュリさんがノリノリで訊いてくる。

 じゃあ…あれだ、俺流のSTPの割り振りでもそろそろ教えるかな。



「ふふん、せっかくですし、STPを割り振るコツを教えますよ」

「お願いいたします! アリム先生!」



 なんて、カルアちゃんがふざけて言ってくるのがこそばゆい。



「えへへ…えっとですね。とりあえず、1~3番目に高いステータスってありますよね? それは今は置いといてください。考えるのは4番目_______」



 彼らにした説明は。


・4番目に高いステータスにSTP低いステータスを全て合わせる。

・余ったSTPや、今後得るSTPの約3分の1から半分を、今後はそれらに平均的に与えて行く。

・残りは1~3番目に高いステータスに好きなように割り振る。



 と言う感じにした。

 ネトゲとかだったら、もっと良い方法があるかもしれないけど、この世界じゃあ完全に捨てちゃうステータスとか作っちゃいけないからね。



「おお…これで魔法使いだとか戦士、剣士の特徴を残したままきちんと…。なるほどね」



 ティールさんがメモをしてる。

 それが書き終わるのを見た後に、俺はカルアちゃんからSランクの魔核を受け取った。

 それを掲げる。



「次にSKPなんですけれど…。Sランクの魔核を手に入れたことによって_______」



 俺は現状、Sランクの魔核を使ってできるであろう最低限の事を全て伝えた。



「……わわわわわ! 私が、私がついに最上級魔法っ…やった、やったよ!」



 疲れてるのにもかかわらず、ミュリさんに興奮気味に抱きつくリロさん。抱きつかれてるミュリさんも、目に涙を浮かべた。



「最上級魔法をもう覚えられるなんて…っ! ああっ…」



 一方、剣の豪を手に入れられる組は。



「これでどれくらいのことができるようになるのかな?」

「Dランクの魔物を単独で、それもほぼ無傷で倒せるようになるでしょう。カルアちゃんもね。ちょっとケガするかもしれないですけど、Cランクの魔物もいけるはずです!」

「おおおおっ!!」



 だいぶ段階が進んだ。

 本当に進んだ。

 本当だったらこれからが本番だと考えるべきなのかも知れないけれど、すごい。



「じ、じゃあまた1時間休んだら早速いこぉ…」

「い、いや。いやいや。リロはすごく疲れてるだろうし、今日はもうよしても……」

「えっ…でも火術・極にできたのは良いけど、まだスキルレベルが0なの。早く最上級魔法を使ってみたいんだけど…」



 そっかSKPの都合でまだ覚えられてなかったんだね。

 それなら……そうだ。

 本当は使うつもりじゃなかったけど、アレを使おう。

 これ出しちゃったら本当、ゲームで言うチートに近いんだけど。


 俺は一旦台所に引っ込み、アムリタを薄めて作ったジュースをみんなの元に持ってくる。



「あ、アリムちゃん。なにそれ? なんか輝いてるけど…」

「これですか? アムリタですよ。アムリタを使ってMPやHPを回復するのは鍛錬中は甘えたくないし、やめたほうが良いかなって思ってたんですけど、なんだか良い感じになってきたので、特別に」



 説明しながら、机にアムリタジュースを置く。

 


「どうぞ。明日からは1日1回やろうと思います」

「そ…そうかい、それじゃあ…」



 ティールさんがまず、一口。

 それに続いて5人がアムリタを口に含んで、飲み込んだ。



「……回復した…。相変わらずすごいね……!!」

「へっへーん!」

「それじゃあ早速、ダンジョン行きましょっ! ねっねっ!」



 リロさんは嬉々としてて、ダンジョンに向かう準備をし始めた。うん、元気になってくれて何よりだね。

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