表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
十六章 ダンジョン鍛錬
460/1307

第四百三十九話 アリム流ダンジョン探索

「次はDランクの魔物4匹ですね! どうすれば良いのですか?」



 チャイルドラゴンが落としたものを拾い、すぐに移動した俺達は、4匹の魔物群が見え始めたところで足を止めた。

 ミュリさんがなんかノリノリだ。



「えっと…リロさん、ファイヤーキャノンは何発撃てますか?」

「えっと…4、5発かな?」

「では、1発お願いします。もちろん、ミュリさんの補助魔法を受けてから」



 ミュリさんは素早く魔力上昇、素早さ上昇、俺とリルさんの会話から考えたのか、器用上昇の補助魔法を唱えた。



「よし…じゃあ私の人生初めての上級魔法…! 皆んな、みててね!」



 3人が頷くのを確認すると、リロさんはその魔物群4匹に魔法陣を出現させれる範囲まで近づく。

 一定距離に来たところで、臨戦態勢に入った魔物達の足元に現れる赤い魔法陣。

 これが炸裂した。



「ひやっほーーーっ!!」



 リロさんのテンションが高い。

 結果的に3匹仕留められ、残り1匹も瀕死。

 その瀕死の魔物もルインさんが仕留めた。



「やったね、リロ! すごいよ」

「うん!」



 Dランクの魔核を拾いながらそう褒めたルインさんに、リロさんは本当に嬉しそうに微笑んだ。



「よし、次に行ける…よね、アリムちゃん」

「はい、行けます! ですが注意して下さい、おそらく、CランクからCランクの亜種の魔物が出ると思いますので」



 そう言って警戒させておく。

 まあ、本当の事だし。用心に越したことはない。

 この一本道を俺達、レベル上げ一行は進む。

 さっきの探索じゃ踏み込まなかった道を進んでるんだ。


 進んで、ゆっくりと進んで見えて来たのは…Cランクのアイアンゴーレムと、Dランクのウッドゴーレム2匹。

 ルインさん達は険しい顔をして歩みを止めた。



「あれを倒したら、また一旦帰ります。良いですか?」

「ああ」

「それでは作戦です。…ここでリロさんはファイヤーキャノンをあのアイアンゴーレムめがけて残りMP全て撃ちまくって下さい。あのアイアンゴーレムだけを狙うんですよ? 無理しない程度で良いです。そして十分に魔物が弱ったところで3人で叩きます」

「オーケー!」



 リロさんはざっと前に踏み込む。

 そして、唱えた。



「ファイヤーキャノン! ファイヤーキャノン! ファイヤーキャノンッ……ファイヤーキャノンンンンンッ!!」



 4回分の上級魔法がゴーレム達に襲いかかった。

 遠くから安全に仕留めているとはいえ、それぞれの緊張は消えない。

 ヒットした箇所の煙が晴れると、その場には2体分のゴーレムの死骸とボロボロになったアイアンゴーレムが。

 アイアンゴーレムだけ狙ってたとしてもウッドゴーレムにも被弾するからね。こうなったわけだ。


 アイアンゴーレムは両手のガードを解くと、黄色く光る目をより一層光らせてこちらに、リロさんに向かってかけてきた。

 そこで、3人が前に出てアイアンゴーレムを迎えうつ。


 激しく弱っているアイアンゴーレムは、主にオルゴさんの土属性を含んだ重い斬撃により、着実にダメージを重ねられて行き______倒された。



「ふぅ…ふぅ…強かった……」

「これでCランクと戦ったのは2回めだけど…やっぱり強いな」

「はぁ…これがCランクの魔物かっ…」



 2回目って、あれからDランクの依頼しか受けてこなかったのかしらん。まあ、それはいまは良いや。



「……ステータス見てみて下さい。ルインさん達はどのくらいレベル上がりましたか?」

「……3…だね。40を超えて42になったよ」



 俺の予想だとピピー村では32あたりだったと思う。

 戦争とか色々あったし上がってるとはいえ…それでも42か。ちょっと歩みが遅いかもしれない。

 あと20~25レベルくらいで1人ずつがCランクになるだろうか。

 でも、ここからレベルの上がりも悪くなるんだよね、Cランクの魔物とDランクの魔物だけじゃ。

 ここまでの道順を全て倒してきて1周でやっと2レベル上がるかどうか。

 

 ここまで考察したことを、簡略的に6人に伝えた。



「はぁ…はぁ…今日だけで4レベルも上がったって、内心喜んでたけど…まだまだなんだね…。個人ランク、DランクからCランクへ移動するあたりから、全ての壁が厚くなるって話はよく聞くけど…本当だ…」

「でもめげることありませんよ! 確実に上がるんですから! 期間はめいいっぱいもらってます! 頑張りましょう!」

「そうだね!」



 俺達8人はまた、ダンジョンをでてマジックルーム内へと戻った。

 一番MPを消費するリルさんにはまたお昼寝をしてもらうことに。

 でもこればっかり繰り返してたらラチがあかないから、枕に色々とエンチャントさせてもらった。



「ミュリさん、ミュリさんは一旦眠る前に、ステータスを決めさせてもらっても良いですか?」

「ええ、構いませんよ」



 ……正直、このダンジョン周回の要は女性2人だろう。

 頑張って考えなくちゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ