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閑話 ミカが有夢とイチャイチャするだけの話

「えへ…へへへ…いいなぁ…」



 思わず声が漏れちゃった。

 

 私は今、トズマホで本を読んでたの。

 幼馴染モノの恋愛小説ね。やっぱり王道って感じがすごく良い! 読んでると胸がキュンとなるような感覚。

 恋愛小説は、どの世界でもこんなに素晴らしいモノなのかしらね? 


 幼馴染モノで良いとこって、私は結ばれるシーンだと思うの。

 その間にこう…ライバルとかが現れるシーンがあったりしてドキドキするし…すれ違ったりもするけどさ。


 あー、あと、今まで友達としてみてた対象が異性として見るようになるようなシーンとか!

 良いよね…本当に。



「ミカ、何読んでるの?」



 私のアリムが隣に座ってきた。


 

「恋愛小説よ。本当、アナズムも恋愛小説のクオリティも高いよね」

「さぁ…アナズムでまだ恋愛小説読んだことないからわかんないや。どんな話なの?」

「えー、教えて欲しい?」

「うん!」

「もー、しょうがないなー」



 私はアリムにこの恋愛小説の大まかな内容を教えたの。

 だけど何故だかアリムは微妙な顔をしてる。



「ねえ、ミカ…。これって俺達の方がそのミカが言った言葉を借りるなら、運命的じゃない?」

「…あれ? 有夢にいつの間に戻ったの?」



 アリムは有夢にいつの間にか戻っていた。



「まぁまぁ、それは置いといてさ」

「確かにそうだけど…これは小説だから…。私達は現実でしょ?」

「うん、そうだよ。でもなんか…その、ミカがその物語をまとめたみたいに、俺達のことをまとめると、すごいことになるなぁって」

「まあ…それはそうだけど」



 私はそう言われて、ふと、有夢との出会いを振り返ってみる。2歳から今まで。

 幼稚園から小学校、中学校、高校までずぅーっと一緒。

 唯一、長い間合わなかった日は、有夢が死んだ2週間くらいかな?


 思い返せば思い返すほど、やっぱり有夢、大好き………!

 っていう、いつも通りの感覚しか起こらなかったよ。



「有夢、まとめて思い返してみたけど、結局有夢のことが大好きなことで一貫してるから今と変化ないよ? 強いて言うなら日本に居るか、アナズムに居るかと、付き合って婚約してるかしてないかぐらいの違いだけ」

「そうだねー。…大好きだよ、ミカ」

「えへへへ、私もっ!」


 

 私は隣に居る有夢に抱きつくの。

 ずっと一緒に居ることを約束してくれたんだもんね、えへへ、もうゴールインしたも同然か…。

 なら…有夢を好きにしても良いよね? 無論、その反対も…!!



「有夢ー!」

「なぁに?」

「有夢とイチャイチャしたい…。幼馴染の話しちゃったから、有夢のこと好きーって感情が湧き上がってるの! ねぇねぇ、恋人らしいことしたいな」

「いいけど、恋人らしいことなんて毎日してない?」

「してるけどして欲しいの!」

「はいはい」



 私は有夢にキスをする。

 えへへへへ! えへへへへへへ! えへへへへ!

 嬉しいなぁ…もう!



「えへへ、ありがと有夢ぅ…大好きだよーって、何回も言うよ! 大好きーっ!」

「なんか今日はミカ…暴走気味なような…」



 小説を読んで胸キュンした直後の事なんだし、仕方ないよね! 



「今はバリバリの恋愛モードだからね! しばらく付き合って欲しいなぁ…」

「うん、いいよ」

「えへへ、チュー!」



 ああ、やばい!

 本当に暴走してる、まさか有夢との思い出を思い返すだけでこうなるとは思わなかった、えへ。

 


「ミカ…どうしたいの?」

「んっ…まずは私をナデナデしてっ! あ…あと私の誕生日にやってくれたあの一連の動作をもう数回…!」



 あの一連の動作ってうのは、壁ドンからのかっこいい台詞と顎クイ、そしてベロチューのコンボのことね。

 忘れられないの。



「んっ…好きだねー」

「うん! 私、有夢のこと愛してるから!」

「俺もだよっ…あ、その一連の動作終わったら次は俺が…」

「いいよー、なんでもしてあげるよー!」



_____

____

__



「ふへへへ…」

「ミカ、なんかグデンってなってるけど…」

「好きー…有夢、大好きー! えへへへへ」

「もぉ…かわいいなぁ…」



 すっかり骨抜きになった私を、有夢は膝枕してくれる。

 


「ありがと、私の欲望に付き合ってくれて」

「いや、いいよ。でもミカとその小説の幼馴染と俺達ではやっぱり違うところあるよね」

「んー? さっき言ってたこと?」

「それだけじゃなくて、俺達が…そうだな…凄まじくラブラブ過ぎること?」

「ふ…普通の幼馴染と違うかな? うーん…でも有夢のことは本当に大好きだもん」



 そう言いながら、私は有夢の太ももに顔を埋めるの。

 今は男の子のくせに、女の子みたいに柔らかい。



「そうそう、違くて良いんだよ、俺とミカなんだから」

「だよね! えへへー」



 やっぱり私はまた、体を起こして有夢にとっても濃ゆいチューをする。

 今日だけで何十回目かわからない。


 最高に幸せ…っ!






#######



ふぅ。(´◎Д◎` )

この二人がイチャイチャしてるとこを書くのは気分が良いです。

気分がいいですが、まるでアップルパイに蜂蜜をかけるぐらい甘ったるいですね~。

今回の話はいわゆる、休載とかいうものですかね?


書いてる私はものすごく楽しいのですが、皆様にとって需要はあるのでしょうか? 

あるのなら嬉しいです(´Д` )


なお、この二人のコンビが作中、一番イチャイチャしてると思います。

叶・桜コンビはここまでになりません。

翔・リルのコンビはリルはここまでになる可能性がありますが、翔はなりません。


その他の人達のカップルもここまでにはなりません……多分。


尚、この二人の仲の良さは、老いてもこのままだという設定です。子供ができたりしたら多少、落ち着くかもしれませんが。

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