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第三百三話・五話 カルアちゃん達が帰った後



「帰ったね」

「そうね」

「楽しかったね」

「ねー」



 3人が帰ったのを確認したと共に、ミカはいきなり俺に抱きついてき、頬ずりやらなんやらをして密着してきた。



「確かにカルアちゃん達来て楽しかったけど…1週間我慢したんだからね!」

「いや…3日前にシたばっか…」

「……それはそれ。今日から…沢山甘えていいよね?」

「うん」



 俺は有夢に戻る。

 久々に自室以外で有夢に戻ったなぁ…。

 


「へへ、有夢…大好き!」

「ああ、俺も」



 俺とミカはキスをする。

 バカップル…なにそれ? パイナップルの仲間かな?



「さてと、何しようかミカ。今日は深夜まで遊ぼう。へへ」

「悪いなぁ…。でもそうね。映画観る? それともデートする?」

「んーと…あ、そうだ!」


 

 めっちゃ良いこと思いついた。

 ていうか、これ昨日までに思い付いてればもっと面白いことでしたかも……。まあ、いいや。

 


「こっちついてきて!」

「なになに?」



 俺とミカは一つの空き部屋へと向かった。

 そこはねー…何に使うかも全く決めてなくてね…。

 持て余してた部屋なの。


 まあ、いくつもこういう部屋はあるんだけどね。



「ここ空き部屋だよね?」

「そうだよ。ミカは少し部屋の外で待っててね」



 俺はこの部屋を改造した。

 何に改造したかと聞かれれば、ビーチと答える。

 そう、ビーチを作ったのだ!



「できたよー」

「10秒しかかからなかったわね。何できたの?」

「はい、ココ。そういえば海行ってないなーって」



 俺は完成したビーチを見せた。

 二人っきりのビーチだぞ。



「ああ…海かぁ…。もう秋だよ?」

「いいの。魔物を倒す以外で海に入ってないんだから」

「そうね…。どんな水着着てほしい? いっそ裸?」

「裸はダメだよ。あの着せ替え装置ここに置いてくから、好きなのに着替えてね」



 俺は一瞬で海パン1丁の姿になる。

 アリムの時にはとてもじゃないけどできない姿だよ。

 しばらくしてミカは着替えてきた。



「ジャーン!」

「…………痴女?」

「えっ…ひどい。着替えてくる。アリムだって着てたのに」



 ミカはしばらくして着替えから戻ってきた。

 布面積がいろいろ見えそう、いや、見えてるくらいに少なすぎる水着なんて俺は見てない。

 あんなの、カルアちゃん達に弄られてた俺ぐらいしか着ちゃいけないんだ。 

 それに着てたんじゃなくて、着せられた…だからな。



「……じゃーん」

「うん、まあ良いんじゃない?」

「胸…! …リロさんほど…ううん、日本にいた頃の私よりまだ小さいけど…」

「別に良いよ。 そんなこと言ったらミュリさんが可哀想だろ。早く泳ごう!」

「その前にする事がある!」



 ミカはキョロキョロと何かを探しながら歩き回ると、ある場所で歩を止めた。



「ここにビーチパラソルと敷物敷いて!」

「ああ、そうだね」



 俺はミカに指定された通りの場所にビーチパラソルと敷物を敷いた。



「よし、じゃあ…」



 そう言いながら、ミカはうつ伏せで敷物に寝転がった。



「男女カップルで海に来たらこれでしょ! 有夢、私の水着はずして、日焼け止めを塗って!」



 ああ、そういうのもあったな、確かに。

 するの?

 まあ、良いけど。



「はいはい」

「えへへ…ちょっと新鮮! あの…なんか誕生日にマッサージされた時思い出すね。……仰向けになった方が良い?」

「いや…今はいいよ」

「ぷー…じゃっ…ま…また今度…ね?」



 そのあと、なんやかんやあって普通に塗り終わった。



「ありがと! さて泳ごうかな」

「でもミカ、ここ、日焼け止めいらない…」

「その方が雰囲気があるでしょ? えへへ」

「まあ、確かに。じゃあ泳ごうか」



 俺とミカは泳ぎ始めた。

 泳ぐと書いて、水の中でイチャイチャしてるってだけなんだけど…。別に良いよね?



____

___

__




「ふー! 楽しかったね、ね! 明日も休みでしょ? 遊ぼうね」

「うん、そうだね! 今日の夜ご飯どうする? バーベキューでもする? 二人だけで」

「えへへ、いいねぇ…」



 というわけで、俺はバーベキューセットを作り出し、バーベキューをした。



「カルアちゃん達がいる時にした方が良かったんじゃない?」

「仕方ない、これが今、思いついたんだから」

「そうだけど。……あーん」

「あーん」

 

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