第二百八十五話 SSランクの魔核 (翔)
SSランクの魔核を手に入れてしまったという事は、合成や進化がどんどんできるという事。
売ってもいいんだけど、今は売らない方がいいだろう。
「リル、この魔核、早速使おう」
「わふわふ…これがSSランクの魔核かぁ…」
リルは魔核に頬ずりしたりしている。
「おーい、リル?」
「あ、ごめんなさい御主人。そうだね、使おう」
さて、どうするか。
まずは俺の鑑定名人と採取名人の合成だな。
この二つのスキルには同系列の★のスキルが5個ずつあるからな。
それにより鑑定王と採取王ってのができる。
俺は早速、その2つを合成して作り出す。
SKPは繰り越しとやらですでにMAXになっていた。
使った魔核はB~Sランクの魔核1個ずつ分。
あとは7個のSランクの魔核と余りがある。
ここであの本の出番。この本の後ろの方に「○○奥義」っつー★★★★の武器関連のSK2が載っている。
なんでも、この国の騎士団の団長であるクルーセルという人やギルマーズとかいうSSSランカー人とかに訊いたみたい。
これを是非、リルに覚えさせてあげたい。
合成方法は……ギルマーズとか言う人曰く、適当。
ある限りのSK2を突っ込んだらこうなった…というコメントがある。ちゃんとしたレシピがないのか。この奥義シリーズは。
とりあえず、最初か最後に「豪」を突っ込めば良いっぽい。
「リル、斧の豪をベースにして好きなようにSK2を合成してみてくれ」
「えっ? あ…うん、わかった」
しばらくしてリルから『斧獄奥義』というのができそうだと言われた。それを作ってもらう。
必要な魔核はSランクの魔核1個とその他Aランクの魔核など。必要なSKPは400。
無論、MAXまでしてもらう。
「リル、別の組み合わせも…」
「わ、わかった!」
リルはその後、斧獄奥義を中心にテキトーに合成を続けていき、『斧轟奥義』と『斧極奥義』が増えた。合成する順番だけ変えたらその2つができたらしい。
いずれも魔核とSKPは同じ。
それらを合成して作ってMAXにしてもらった。
残りは一つなんだけど…リルは結構たくさんSK2を持ってたから、それら全てをMAXにしてもらって、合成。
残りひとつも無事に完成した。『斧帝奥義』だ。
これもMAXにしてもらう。
「…なんだか凄く強くなった気がする…」
「そうか? ちょっと斧を振るってみてくれよ。そこらへんの木に向かって」
「うん。御主人、危ないかもしれないから離れてて」
俺はリルのその忠告通り、彼女から離れる。
リルは鉄の斧を構え、何か技名を呟いてからそれを振るった。
広範囲にわたって一気にザックリと木が斬られる。
見るからに斬れてなかったはずの場所も斬れている。
なんとゆーか…凄い威力だ。
1番驚いているのはリル本人だな。
「リル…今のは?」
「斧極奥義の1つ目の技だよ…。こんなになるなんて思わなかったっ…。なんなんだい、これは?」
「リルが放った斬撃だぞ」
「ああ…うん。そうだったね…」
かなり安価だった鉄の斧でこの威力なんだよな。
もっとできの良い斧だったらどうなるんだ?
……そうだ、まだSランクの魔核は4個ある。リルに俺の剣召喚術と同じような斧召喚術を作ってもらおう。
「よし、じゃあリル! 今度は斧を召喚できるスキルを作ろうぜ。Sランクの」
「えっ…? でも御主人の分の魔核は…」
「いいからいいから。俺はもう十分だし、またSSランクの魔核は手に入るかもしれないし」
俺が魔法を放てば伝説級の何かが手に入るわけだからな。10回くらいやれば少なくとも1個はまた手に入るだろう。
「わふ…御主人がそう言うなら…」
「で、リル。どんな属性の斧が良い? 俺のイメージだったらリルは風なんだが……」
「だったらそうしようかな。あと御主人の火も…」
「わかったぞ」
火と風の属性をもつSランクの斧の召喚術。
どう合成すれば良いんだろうか?
まずは…奥義系を中心に。
ベースは…斧轟奥義にするか。キマグレで。
それに風術と火術…ついでに斧極奥義を合成。
『極火風の轟斧召喚術』っつーAランクのスキルができたらしい。名前がSランクぽいが、Aランクなんだな。
リルはこれで良いと言っていたが、目指すはSランクだ。妥協はするものではない。
リルにはMAXの3分の1である150のSKPを振ってもらった『極火風の轟斧召喚術』をベースに、火術、風術、斧極奥義、斧轟奥義、ついでにリルの持っている大剛腕系全てを合成してもらう。
Sランクの魔核3個、Aランクの魔核8個くらい消費し『極炎嵐の轟々斧大召喚術』というなんとも名前がゴツいSランク18番のスキルができたらしい。
SKPのMAXは750。少しギリギリだがリルにはそのくらい残っていたため、全部振ってもらった。
うん、これでSSランクの魔核もリルのSKPもだいぶはけたかな。途中で楽しくなってきたのは内緒だぞ。
「出してみたほうがいいかな?」
「おお、見せてくれ」
リルはその斧を手元に召喚した。
俺の剣と同じ感じで、かなり立派な斧だった。一目見たら伐採用なんかじゃなく、武器なんだってすぐにわかる。
色は薄い黄緑色ベースに赤で模様が描いてある感じ。
装飾も形状も、豪快で豪華。
……この斧を見ただけでリルを連想するのは無理だと思う。
「うわぁ…ど、どうかな御主人?」
「すごいな…それ」
「そうだね…。さ、御主人! もう一巡しようよ。私も御主人に選んでもらったこの力を試してみたい!」
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-ステータス-
name:ショー・ヒノ
Level : 151
EXP:2084600
HP :5870/5870 (600)
MP :13370/13370 (3000 +2100)
A(攻撃力):7435 (4500+650)
C(器用度):5530 (2600+600)
D(防御力):3135 (600+100)
W(魔法力):8635 (4500 +1700)
S(素早さ):12345 (9500+200)
STP:0
-スキル-
SK1)
[S:炎神の紅蓮魔剣召喚術]Lv MAX
[A(X):光術・極]Lv MAX
[A(X):闇術・極]Lv MAX
[A(X):火術・極]Lv MAX
[A(X):水術・極]Lv MAX
[A(X):氷術・極]Lv MAX
[A(X):風術・極]Lv MAX
[A(X):土術・極]Lv MAX
[A(X):岩術・極]Lv MAX
[A(X):砂術・極]Lv MAX
[A(X):鉄術・極]Lv MAX
[A(X):雷術・極]Lv MAX
[A(X):念術・極]Lv MAX
[A(X):癒術・極]Lv MAX
[A(X):解異常術・極]Lv MAX
[A(X):状異常術・極]Lv MAX
[A(X):強化術・極]Lv MAX
[A(X):弱化術・極]Lv MAX
SK2)
[剣の豪★★★]Lv MAX
[体撃の豪★★★]Lv MAX
[槍技★]Lv - [弓技★]Lv -
[採取王★★★★]Lv MAX
[鑑定王★★★★]Lv MAX
[真・料理★★★]Lv MAX
[大剛腕★★★]Lv MAX
[大器用★★★]Lv MAX
[大強固★★★]Lv MAX
[大賢明★★★]Lv MAX
[大俊敏★★★]Lv MAX
[大探知★★★]Lv MAX
[大隠密★★★]Lv MAX
[炎神★★★★★]Lv MAX
SKP:8590
称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者][炎の帝王]
[炎操者][神速成長][モンスタージェノサイダー]
[超人][亜種キラー]
印: -
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-ステータス-
name:リル・フエン
(奴隷主:ショー)
Level : 150
EXP:2064600
HP :4850/4850 (100)
MP :4480/4480
A(攻撃力):5680 (1600+1200)
C(器用度):3180 (500+280)
D(防御力):2700 (200+100)
W(魔法力):1920
S(素早さ):6180 (3100+200)
STP:0
-スキル-
SK1)
[S:極炎嵐の轟々斧大召喚術]Lv MAX
[E(X):火術]Lv MAX [E(X):水術]Lv MAX
[E(X):風術]Lv MAX [E(X):土術]Lv MAX
[E(X):念術]Lv MAX [E(X):癒術]Lv -
[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -
SK2)
[剣技★]Lv - [体技★]Lv 1
[槍技★]Lv - [弓技★]Lv -
[斧極奥義★★★★]Lv MAX
[斧帝奥義★★★★]Lv MAX
[斧獄奥義★★★★]Lv MAX
[斧轟奥義★★★★]Lv MAX
[解体★]Lv MAX [伐採★]Lv MAX
[裁縫★]Lv MAX [木材加工★]Lv MAX
[採取★]Lv MAX [農業★]Lv MAX
[真・料理★★★]Lv MAX
[大剛腕★★★]Lv MAX
[大器用★★★]Lv MAX
[大強固★★★]Lv MAX
[大賢明★★★]Lv MAX
[大俊敏★★★]Lv MAX
[大探知★★★]Lv MAX
[大隠密★★★]Lv MAX
SKP:750
称号:[被虐者][耐え忍ぶ者][異物喰らい][神速成長][超人]
印: -
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