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Levelmaker ーレベル上げしながら異世界生活ー  作者: Ss侍
第十章 それぞれの生活
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第二百四十六話 カルアちゃんの訪問 4日目 中編前半

 俺はしぶしぶ機械から出た。

 今度の格好は、メフィラド王国内で前まで少しだけ流行っていた服装だ。

 ちなみに今の流行は、俺とミカが雑誌の表紙を撮影するときに着てたものなんだけど。



「アリムちゃんがその服を着てるのを見たこと無いので着させてみたのですが…。うーむ、さっきのメイドさんの作業着に比べると、微妙ですね」

「そうだね、カルアちゃん」



 そう言いながらミカは写メを撮ってくる。

 


「似合うと言えば似合うのだがな」

「そうですね…多分それは、もともとアリムちゃん自体が可愛いからだと」

「多分、それだね」



 みんな、好き勝手に言ってくれる…。

 

 もう、俺のこの服装には飽きたのか、また、くじを引くことになった。

 どうせ、カルアちゃんがまたクジを引くのだと考えていたけれど、違った。ローズが引いた。



「おおっ! 今度は我か。……やはり、ここはアリムだろうな」

「ええっ!?」



 ローズはそう言うや否や、俺の腕を引っ張り、例の機械の中に放り込んだ。

 一瞬で着替えが終わり、機械から出た。


 髪の毛が伸ばされていて、それがさらに薔薇のような髪留めとともにとめられている。


 それに……なんだか、身体中がスースーする。露出の多い、エロい格好でもさせられたかと思ったが、見る限りそうでは無いんだよね。

 そう、俺の今の服装は赤いドレス。

 ただ、そのドレスは薔薇の花弁が集まってできているようで、その薔薇の花弁一つ一つ、本物の薔薇だった。

 スースーする原因はこれだ。ローズめ、俺になんてものを着させるんだ。



「おおっ!? やっぱり似合うな」

「真っ赤な…ドレス…?」

「ああ、アリムの髪は薔薇のように赤いからな。我はこいつに薔薇の花弁でできたドレスを着させてみたのだ。髪の毛も伸ばして、薔薇のように結っているぞ」

「で…でも、このドレスなにか変ではありませんか?」

「そうか? まあ、すべて薔薇の花弁でできているがな。その方が面白い」

「だっ…だからって、下着まで全部、薔薇で作る必要ないじゃんっ!?」



 俺はおもわず叫んだ。パンツやブラまで薔薇の花弁でできていることに気がついたからね。

 本当につけ心地が悪い。花畑に裸で突っ込んでる気分だ。


 なお、ミカはニコニコしながらトズマホによる撮影を続けている。

 くそっ…今度、寝ている間にこの服を無理矢理着せてやるっ…!



「すまない、その方が面白いかと思って…」

「アリムちゃん、これは確認です。パンツ見せてください」

「やっ…やだよ…」


 

 この国のお姫様は何を言い出すんだ。

 早く…早く他の服に着替えないと。



「ほっ…ほら、早くクジ引こうっ! ね、ねっ?」

「まあ、アリムちゃんがそう言うなら」



 何回目かは数えてないけれど、また、俺たちはクジを引いた。この流れ、どう考えても俺以外の人が当たりクジを引いたら、俺が着替えさせられる。

 どうしてそれに気が付かなかったのか…。



「やった! 私だね」



 リロさんが引いた。お願いだから、まともなのにしてください。…早く薔薇のドレスを脱ぎたい。



「じゃあ、アリムちゃん。機械に入ってね」

「はい…」



 言われるまま入り、そしてすぐに出る。


 髪の毛は、地面すれすれの超ロングの二つ結び。


 服装…今度はヒラヒラの付いた胸当てに、これまたヒラヒラといろんな装飾が付いたパンツ……この国の、踊り子の夏の服だ。それも、かなり露出が高い、踊り子さんの一部しか着ないタイプ……。

 みんなして、ボクをどうしたいんだ、と、小一時間、ちゃんとした服装で問いつめたいね。

 これならまだメイド服の方が良かったよ…。



「こっ…これ…その…恥づかしいんですけど…」

「恥づかしい? 昨日同じような格好したじゃない。でも、何着ても似合うね! なんか踊ってみてよ」

「嫌ですよっ…もうっ!」

 


 その後、全員から弄られ…ミカは写真を撮り続けた。

 しばらくしてまたクジを引く。

 いつまで続くんだろう、これ。


 次に引いたのはミカだった。



「ふふふふふふふ、私だね」

「へ…変なのにしないでよ?」



 俺はまたまたまた、機械の中に入れられ、すぐに出る。


 髪の毛はロングの綺麗なストレート。


 服装は、体がスースーすることはなく……これは…うちの学校の制服だ、女子の。

 ていうか、靴下の趣味がミカまんまなんですけど。

 つまり今、俺は、地球でのミカのコスプレをしてるってことになるな。



「一見、この世界のどこかの国にあるという、学生服というものに見えますね」

「そうだよ、これは学生服だよ」

「アリムちゃん……かわいいっ…可愛い!」

「先程までとはまた違った、心からくる可愛さというものがあります!」

「うむ? 我にはよくわからないな」



 よくよく見てみると、胸ポケットに挿してあるペンや、いつの間にか持っていたカバンもミカのものだ。

 


【どういうつもり? ミカ】



 俺は念話で訊いてみる。



【えへへ、一度、そういう格好避けてみたかったの。似合うよ】

【そ、そうかな】

【うんうん、似合う似合う、じゃあ、次のクジ引きいってみよー】

【ええっ】



 この後、夕食を食べるまで、おもちゃにされた。




シャープペンシルの芯ポッキーポッキおじさんの霊


を、短編として再投稿しました。

最後の方を少し書き足したくらいで内容は何も変わっておりません。

ご迷惑をおかけしました。



追記


この作品を星球大賞に応募するかどうか迷ってます(´Д` )

どうしたらよいのでしょうか…。

元小石の方は応募すると決めたのですが…。

この作品は私の処女作であり、数十話まで文書が至らない箇所もしばしばなのです。


拙者、どうしたらよいでござろうか。



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