表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1277/1307

魔王の拳道 (翔) [再掲]

すいません、何故だかおかしなバグ?が発生し、本来のこの話のかわりに「元小石」の方の話が表示されているらしいので、この話をもう一度投稿します。

(あとがきに書かれている日付は全部1日前の予定となります。なので、新作の投稿は今日です。……よければそちらもよろしくお願いします|´-`))

「わふー、今日は帰りにミカちゃんちカフェ寄っていこうよ」

「おう、そうだな」



 俺はいつものようにリルと手を繋ぎながら帰路に立っていた。あと数ヶ月で高校柔道生活も終わり。

 この三年間で、特に去年の大会で実力を評価されたのは嬉しい。特に国際大会へ出る権利を得られる大会の予選に選ばれたことが。

 テレビとかのメディアにもたまに出させれらるが……あれはなんとも違う方面でも持ち上げられている気がする。そっちでも、顔じゃなくて実力で見てほしいもんだ。

  

 ちなみにミカちゃんちカフェとは、そのまま美花ん家のことじゃなく、おじさんが経営してるチェーン店の方のことだ。



「わふ、そうだ! そのあと帰ったらバニー姿になってあげるよ。私狼だけど」

「どうした急に」

「わふふ、なんとなくだよ」



 俺も見たくないわけじゃないから別にいいが。

 しばらくそのまま歩いていると、急に一人の男が俺らの前に立ち塞がった。明らかにわざとだ。敵意も剥き出しだしな。



「なんか……ようっすか」

「お前がこの街の王者らしいな?」

「あー、まあ、なんか勝手に周りがそう言ってるだけですけど」



 リルは黙って俺の腕から離れ、距離を取り、携帯を取り出した。いつでも110番できるようにするためだ。

 俺はかなり頻繁にこういうことがあるからな、リルも慣れたもんだ。喧嘩の瞬間は目をキラキラさせて眺めてるが、どうせ俺が柔道の技で押さえつけ、そのまま警察に引き渡して終わりってのがいつものパターンだ。



「俺はこの県の統一王者になる男。既に2つの街を制覇してきた。……恨みはねぇが、潰させてもらう」

「喧嘩ですか、勘弁してくださいよ」

「貴様の伝説は既に聞いている! そしてその溢れ出る兵のオーラ。だが俺は勝つ!」



 ダメだこの人、話を聞かないタイプの喧嘩屋だ。いや、いままで話を聞いたとしても例に漏れず全員挑んできたが。

 


「やる気がないというのならいい。つったまま……む、おいそこのアマ、何をしているッ」

「わふっ」

「サツに連絡する気だな? そんなことはさせん!」



 喧嘩屋は一瞬で間合いを詰め、リルに向かってハイキックをかました。しかし、リルはそれを体を退けぞらせて難なく回避。

 リルはすでにステータス無しでもそこらの男より圧倒手に強い。戦闘民族だけあってな。



「な、なにぃ!?」

「わふ、ショーを狙っておいて私から攻撃し出すなんて三流も良いとこだよ。こういうのって時代劇でなんで言ってたっけ……ああ、そうだ。おとといきやがれ! かな?」

「この……なめやが……ごふっ……」

「おぅ……」

「わふ、やっぱ違うっけ?」



 今度はリルの腹を狙って横蹴りを繰り出そうとした三流喧嘩屋。しかしリルは蹴りが自分に伸ばし切られる前に、股間に向かって蹴りを放った。股間だぜ股間。その点に関してはこの喧嘩屋に同情するぜ。



「ぃ……ぎ……」

「すぐくるって、警察。わふー、ショーが戦うまでもなかったね」

「おぅ、そうだな……」

「ショー、ちょっと内股になってどうしたの? オマタ……? あ、そっか。わふわふ、我慢できないなら家帰ってからね?」



 何を勘違いしてるかわからないが、リルはなんだか嬉しそうだ。いや、結構すごい勘違いしてるような気がする。我慢できてないのはどっちなんだ。


 しばらくして警察はやってきた。俺の顔を見てだいたい何があった察したのか、軽く事情を聞き「いつも大変ですね……」とだけ言って喧嘩屋を連行していった。


 そのあとは、それなりに時間を食ってしまったためカフェに行くのはやめてそのまま家へ直帰。飯食ったり風呂入ったりしたあとすぐにマジックルームにこもってリルがバニーの格好をし、それに合わせて俺も色々させられた。

 

 一通り終わりお互い満足しながら眠りにつこうとしていたところ頭の中にメッセージが。母さんからだ。



【翔、お父さん、なんかお客さんよ……? 特に翔に用があるみたい】

【俺にか? わかった】



 メッセージはこういうちょっとした事にも使えるからマジで便利だ。このシステムを作ったのは、あの有夢こストーカーの変態アナザレベルの数少ない褒められる点だぜ。

 

 マジックルームを出るとまだ夜の10時だった。とはいえ、こんな時間にお客さんか……。まさか柔道の大会に関することか? いや、ああいう組織はしっかりしてるからこんな時間に訪ねてきたりはしないだろう。


 部屋着に着替え直し、玄関まで向かう。そこにはサングラスをして黒服を着た怪しすぎる二人組が。

 俺とほぼ同時に親父も玄関まででてきた。



「火野翔様と火野輝様ですね」

「ええ、そうです。用件は?」

「私共はこういう者でございます」



 黒服の一人が親父に名刺を差し出した。

 『世界裏格闘連合』と書かれている。親父の顔が明らかに引きつった。



「貴方……私が警察の者というのがお分かりで?」

「無論、存じ上げております。……お言葉を返すようですが、輝様も我々がどういったものかご存知ですね?」

「……はい」



 え、あの親父が弱気だと!? 嘘だろ!? 世界裏格闘連合って何者なんだよ。俺は初耳だぞそんな団体。



「では、単刀直入に要件を申します。火野翔様、貴方様が戦士として世界裏格闘大会に参加することが政府により決定しました」

「は、はぁ? 俺が裏格闘技に参加しろと?」

「そういうわけでございます」



 てか、政府の決定って。こいつら怪しい名前しといて国家機関なのか? いま俺、変な夢見てるわけじゃねーよな……?

くっ……休むつもりだったが今週も書いてしまった……! そしてたぶん来週も書くでしょう。そのかわりR18版の方は申し訳ありませんがしばらく更新はありまん。おそらく。

それにしてもまた、「元小石」の話をLevelmakerに投稿してしまいました。何回目でしょうね、申し訳ないです。



そしてここから重大連絡です……!



私、明日から「小説家になろう」にて、前々から報告していた数ヶ月ぶりの最新作の投稿を始めます。


タイトルは「神速の大魔導師 ~魔法が一種類しか使えなくても最強へと成り上がれます~」です!

(すごくなろうっぽいですね)


既にストックはしてあるので、

5/9(明日)の午後6時に1~3話、午後10時に4~6話。

5/10の午後6時に7~8話、午後10時に9~10話。

5/11の午後6時に11~12話、午後10時に13~14話。

5/12の午後6時に15~16話、午後10時に17~18話。

5/13の午後6時に19~20話、午後10時に21~22話。


初日に6本、以降4本、五日間の間に計22話、一気に投稿しようと思います。5/14からは毎日の投稿で、1~2本ずつの更新となります。

是非ご覧ください! よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ