表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1267/1307

異世界のクラスメイト達

「えーっと、要点をまとめると……あゆちゃんは事故死してアナズムってところに飛ばされてましたと。そして魔法とかスキルとか、魔物とかがあるアナズムって世界でそれらを駆使してあれこれ色々やってきましたと。そして美花ちゃんとか火野とか、親までもが続々とやってきて、今はアナズムでめちゃくちゃ偉い人として過ごしてる……って感じ?」

「そうそう、そんな感じ」



 あゆちゃんが死んだ……? そんな覚えは……あるようでないような、ある……いや、ないわね。なんかあったような気もしなくはないんだけど。

 そしてあゆちゃん達曰く、時空や事実をねじ曲げることができるアナズムの神様が居るらしいからそれで時間軸をいろいろ改竄させられたっていうのよね。


 美花ちゃんは交通事故死、火野達三人は向こうの世界であゆちゃん達とは別の方法で呼び出された。そしてそれぞれの両親達は兄ちゃん達が連れてった。

 まあ、まあ千歩譲ってそれはいいとして、いや、よくないけど。一番驚きなのはリルちゃんよ。まさかリルちゃんが元々アナズムの住民で半ば火野を追っかけてくる形で地球までやってきたなんて。つまり異界の人間そのものってことだもんね? 


 ……はぁ。辻褄が……合っちゃうのよねぇ。私が今までこの六人に抱いてきたふとした疑問。それら全て、異世界に行ってましたってのが事実だとぴーったりと辻褄が合っちゃうのよねぇ。私が考えていた時間を止められる説以上に。


 あゆちゃんと美花ちゃんがでその世界で再開して付き合い始めたり、桜ちゃんの目が魔法とやらで見えるようになったり、成績が中位だったあゆちゃんと火野が急に学年一位タイになったり。

 おかしいって思ってきたこと全部がまるでパズルのピースが合わさった。



「あ、あは、あはは……いや、通りで桜ちゃんの目のこととか……リルちゃんのノルウェーに対する地元愛の少なさとか……それぞれの付き合ったタイミングがわからなかったり……六人だけの共通の話題が度々あったり……あは、あははははは」

「やっぱ佐奈田はすげーな。俺ら隠し通してたつもりだったんだが……普通の人間はここまで追求なんてできねーだろ」

「あは……ははは。いいわ、時間を止められる能力があるか、新手の信仰宗教に六人全員家族ぐるみでハマってる可能性も考えたけど、そういうことなら納得がいく……」

「あ、一応時間も止められるよ?」

「もうツッコむのも疲れた……」



 こんな突飛な話が現実にあったなんてね。開いた口が塞がらないわ。もうスキルとか魔法とか話し始めた途端、あゆちゃんの脳味噌がついにゲームカセットで出来ちゃったのかと思ったけど……アナズムの話は全部本当なのだろうし。

 実際にここで見せてもらえたりするかな? 魔法って。

 


「あの、あゆちゃん? もう話的に言ってること全部が事実なのはわかってるんだけど、私、もうちょっと信憑性がほし………あー」

「これでいい?」

「うん、いい……」



 あゆちゃんはどこからともなく水を出していた。その水は球体を形取っており、空中に浮いている。幻覚やバーチャル映像じゃないのは確か。これが魔法……無から有を、いや、正確にはMPと魔力とやらを魔法に変えているのね。

 


「……で、えっと、私はどうすればいいんだっけ?」

「アナズムにこないかって話なの」

「わ、私もその時間停止とか覚えれるの?」

「うん、時間かかるけどできるよ」

「……改めて行かせて貰うわ」



 やっぱり、最初に予感した通りこの誘いは私にとってかなりのメリットになるものだった。もうアナズムがあることを疑う余地はない。となれば、私が記者として活躍できるいろんな魔法やスキルを覚えられるだけその世界で覚えるが勝ち。



「あ、でも悪用だけは絶対するんじゃねーぞ」

「学校の成績とか、魔法を悪用してあげてるんじゃないの?」

「わふー、そんなことしてないよ! 時間をゆーっくりにしてその中で頑張って勉強してるのさ! ショーの柔道についても同じだよ。基本的に実力が関わるものには魔法やスキルを直接反映させてないっていうのが私たちの中での暗黙の了解なんだ」

「魔法やスキルの乱用はアンフェアだからね! ふこーへーはよくないもん」



 そんなことあゆちゃん達だからこそできたんだろうなぁ。みんな性格と心が綺麗だから。勉強する環境自体はいじってたみたいだけど。

 普通の人なら魔法で自分にしか見えないカンペを作るとか、運動するときにパワーアップしたりするもん。……あゆちゃん達がしてないっていうなら、私も力を手に入れても同じようなルールに従わせて貰うけど。友達がわざわざ制限してることを破ったりしたくないし。



「わかった、じゃあそのルールものむ。私をアナズムに連れてって! 力に興味がないって言ったら嘘になるし、その、別世界ってやつを見てみたいってのもあるんだけど……一番、友達たちが遠くにいるようなきがするのが嫌なの」

「オッケー、じゃあ改めて。いこっか、佐奈田」



 あゆちゃんはどこからともかく、お地蔵様を取り出した。これがどうやらアナズムと地球を繋ぐ装置らしい。モチーフはあの怪奇現象で有名な幻転地蔵。そもそもその怪奇現象の正体自体が魔法やスキルなのかしら。あゆちゃん達に疑問を投げかけると、そこら辺また詳しく向こうで教えてくれると言った。

 それからしばらくして、私の身体はよくわからないものや魔法陣とやらに包まれる。そして目を開けると……あゆちゃんの部屋とは全く別の、なんだか怪しい部屋にいた。


今回はR18版もこのあとすぐ更新します。

概要欄のURLをコピペして飛んでください。



あとがき


最近執筆のモチベーションが上がらなくて、大変ですよ。休みを多く取っちゃうと復帰し辛いものですね。

なのでそろそろ毎日投稿をするための作品を作ろうと思ってます。今度はちゃんと続けられると良いのですが……。


それはそうと小説家になろうの評価システムが変更されましたね。カクヨムみたいになりました。

どうなんでしょう、使いやすいですかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ