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閑話 桜とリルがばったり (桜)

ここ最近全く閑話を書いてないのに気がついたので今回は閑話でござるよ。ちなみに、次回はコラボ話の続きでござる。


#####



 うーん、珍しくかにゃたが一人でやりたいことがあるらしいから、私は暇になってしまった。思うに、中二病にどっぷり浸りたいんじゃないかと思うの。最近というか付き合い始めてからアナズムにいる間は私がべったりくっついているせいで軽くしか中二病を出せなかったから。発作みたいなものね。

 それにしてもどうこの暇をすごそう。普段は叶と二人でお話しするか、遊ぶか勉強するかのどれかしかしてこなかったし、昔から叶かお姉ちゃんが一緒で一人の時ってあんまりなかったから何をしたらいいかわからない。

 とりあえずあゆにぃが建てたこの屋敷の中に、一人でも暇を潰せる部屋がないか散策を始めた。その途中で私の反対側から歩いてくる白い影。犬耳と尻尾が生えてることからすぐにリルちゃんだってことがわかった。今日もスタイルに完全な自信があると言わんばかりのくっきりとラインがでる服装をしてる。とても動きやすそう。リルちゃんも私のことに気がついてこちらに駆けてきた。



「わふ、サクラちゃん! カナタくんは一緒じゃないの?」

「うん、今日は一人でやりたいことがあるからって。私はやることないし屋敷内をウロウロしてたの」

「私と同じだね! でもサクラちゃんにしてはかなりめずらしい。ショーもね、今日の筋トレは私が一緒にやらない方がいいみたいで……こうして暇をしてるのさ」



 へぇ、翔さんがリルちゃんとは別で筋トレすることってあるんだ。いつもべったりだと思ってたからすこし意外。でも私の方がカナタとべったりなイメージあるかもしれない。



「じゃあ今日は私と過ごそうかサクラちゃん」

「うん!」

「……わふ、何気に私とサクラちゃんの二人きりってのも珍しいんじゃないかい? いつも私たちの間にミカちゃんが居るんだ」



 私自身リルちゃんとはそれなりに交友関係があるとは思ってたけど、言う通り思い返してみたらいつも間にお姉ちゃんがいた。まあ……お姉ちゃんは昔から中心に立つ人だったし、不思議なことでもないかな。

 リルちゃんの提案で、あゆにぃが作ったジュースやお菓子が無限に湧いて出る机がある食堂へ向かった。各々好きな飲み物をとお菓子を出して隣り合って座る。私は砂糖たっぷり入ったチョコレートミルクセーキとクッキー。リルちゃんはコーラとビーフジャーキー。



「いつも翔さんと運動してるイメージあるけど……コーラ飲んで大丈夫なの?」

「大丈夫な鍛え方してるから平気だよ。食事制限するのは私にとって精神に毒だからね。それと、あゆちゃんとミカちゃんとサクラちゃんほどじゃないけど太りにくい体質っぽいし」

「そっか」

「わふわふ、それにしても凄いよね、なんでそんなに太らないの? サクラちゃんってものすごく華奢にみえるけど、本気出せばカフェのジャンボパフェ5杯余裕なんでしょ?」



 これは自分で話したこと。リルちゃんの言ってるカフェのジャンボパフェっておそらくお父さんが経営してる会社のパフェだと思う。というかそれしかない。

 毎年一ヶ月だけ、期間限定メニューで40センチほどの大きさがあるパフェをお父さんの会社は発売してる。私はそれを5杯ぺろっと食べたことがある。流石の自分でも翌日おそるおそる体重計のって100グラムしか体重が変わらなかった時は驚いた。

 ちなみに時間をかければお母さんもお姉ちゃんも、なんとおばさんもあゆにぃも同じことができるけど、みんなやらないって言ってる。



「体質としか言いようがないかな」

「わふー、ちょっと服めくってお腹みせてよ! 現状がどんな感じか気になるよ」

「ま、まあリルちゃんなら」



 ちょっとだけめくって見せた。もしお姉ちゃんならすかさずお臍周りを人差し指でなぞってくるだろう。でもリルちゃんはさすが趣味でスポーツ医学などを勉強してるだけあって真面目な観察してる。



「わふわふ! 私が前に教えたストレッチやトレーニング続けてるんだね! 嬉しいよ!」

「お姉ちゃんも続けてるよ。リルちゃんのそのセクシーなお腹みたら憧れちゃうもの」

「わーっふん! 二人とも元々何もしなくてもスタイルいいからね、きっと数ヶ月後にはすごい身体になってるはずさ! わっふっふ、サクラちゃん、これでいつでもカナタくんと一夜を共にすることになっても自信を持って望めるよ」



 ウインクしながら親指を立ててる。リルちゃんもお姉ちゃんと一緒で私には叶にもっと積極的に行って欲しいらしい。……二人に、いや、周りに話してないだけで最近は叶が鼻血を出さないようにする練習と言い訳して体のあちこちを触らせたりしてるから大分積極的なんだけど。

 ただリルちゃんとお姉ちゃんには主張に若干の違いがある。お姉ちゃんは『高校生になってから』って言っていて、リルちゃんは明確に言ったことはないけど『今すぐでもいい』っていう感じ。ちなみに私は……かにゃた次第……。でも一度始めたら2組のカップルと同じように毎晩毎晩……になる……かなぁ。なんて。

 リルちゃんはビーフジャーキーを二枚一気に齧ってから話題を変えてきた。



「ところでさ! サクラちゃんってミカちゃんのことどんなお姉ちゃんだと思ってるの?」

「え? なんで?」

「私は兄弟いないからさ、どんなのかなって。妹目線の方聞きたいんだよ」

「なるほど」



 私がお姉ちゃんのこと、どう思ってるか……かぁ。




#####



アンケート締め切りまであと2日でござるよ!

まあ六件あれば十分でござる、期待していてほしいでござる。

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