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閑話 ハロウィン!

*自体が慌ただしくなる前の某日〜



「ハロウィンだよ、ミカ!」

「そうだね、じゃあ仮装してきてくれる?」

「わかった!」



 あれ、ほんとはミカにちょっとエッチなコスプレさせて楽しむはずだったのに、なんで俺がコスプレすることに……まあいいか。全身に丸々かぼちゃの着ぐるみを着込んで、ヘタの部分から頭だけ出してミカの前に出てきてみた。



「じゃん!」

「…………」

「すごく不満そうな顔だね?」

「そういうのじゃない……えいっ」

「うわっ」



 ミカに抱きかかえられて横に倒され、着ぐるみのまま玉転がしみたいに転がされた。そのまま直行したのは更衣室。かぼちゃの着ぐるみは脱がされ、すっぽんぽんにされた俺はミカにチョイスされた服を着させられた。



「やっぱこうじゃなくちゃ」

「……ドラキュラがコンセプトなのはいいんだよ? でもホットパンツ穿いて脚出してさ、上着も短くてお腹とお臍も出してるドラキュラなんていると思う?」

「とってもかわいいわよ」

「えへへーありがとー!」



 どっちかっていうとミカにこの格好をさせたいな。そうだ、それより先にハロウィンだからあれを訊かないとね、あれ。



「ふふふ……トリックオアトリート! お菓子くれるかイタズラするか……」

「お菓子の持ち合わせないからイタズラしてね」

「そう来ると思ったよ! さあ、何をしようか!」

「ドラキュラなんだし血でも吸ったら? ほら」



 そう言ってミカが左肩をはだけさせて、首をあらわにしてきた。なんと挑発的! 素敵! じゃあお言葉に甘えて。



「あーん、カプ!」

「んっ……ドラキュラに血を吸われたから私もドラキュラにならなきゃね。それと同じ格好してくるよ」



 そう言って更衣室にこもったミカは俺と同じ格好して出てきた。言うまでもなく、このあといつも通りイチャイチャした。



▼△▼△▼



「ハ、ハロウィンよ!」

「ふははは! そうだな、今宵は我の血がいつもより滾る……!」

「カナタはいつでも仮装大会だもんね、魔王の仮装?」

「いいや、今夜のコンセプトはファントムだ……ふふふふふ」

「その仮面どうしたの?」

「さっき作った」



 カナタは高笑いしながらサクラの質問に答えた。衣装も自分で作ったのか、普段中二病に浸る時よりも凝った装飾の服を着ている。



「サクラはなぁに? 今日は髪をおろしてるね?」

「ふふ、みてて」



 サクラが珍しくイタズラっぽく笑うと、髪の毛の束がいくつも生きている蛇のように動き始めた。よく見ると服装も古代ギリシアで女性がきていたようなものになっている。



「なるほど、メデューサか」

「カナタ、私の目、何秒見つめた?」

「さあ、ほとんどサクラの目を見て話してるから……あ…体が……固まってゆくよぅ……」

「うふふ、幻術で石になるように見せかけたりしなくていいよ」

「でもその髪も念術でうごかしてるんでしょ?」

「まあね!」



 仮装しつつ楽しそうに話すサクラのことを本当に目だけが石になったかのように動かさず見つめていたカナタだったが、あることを思い出して我にかえった。



「そうだ!」

「どうしたの?」

「たーっくさんお菓子を用意してあるんだ、一緒に食べよ」

「ほんと!? やった! さすがカナタ!」



 言うまでもなく、このあと二人はめちゃくちゃ甘いものを食べた。



▼△▼△▼



「わーふー、今日は地球ならハロウィンだねぇ」

「そうだな」

「わふわふ」



 リルが注目してほしいかのように耳と尻尾をぴょこぴょこ動かしながら期待した顔で俺のことを見ている。言って欲しいことはだいたいわかる。



「あれだな、リルは仮装しなくても狼女だもんな」

「そう、その通りさ! 私は狼女、生まれた時から狼女なのさ! わふわふ」



 リルは地球のハロウィンでも魔法やアイテムを使って、その日だけ元の姿に戻ろうと計画しているようだ。ともかくめっちゃはしゃいでるな。そういや、よく怪物をモチーフにした話とかでハロウィンは化け物が人間に混ざって遊べるから良いとかって聞いたことあるな。そんな感覚だろうか。



「でも服装は狼男っぽくないな」

「狼男っぽい服ってわかんないよ。私の場合、これじゃあアナズムで仮装にならないし。だからとりあえず露出の高い格好にしてみたんだ! あとでたくさんイタズラしてね?」

「ああ」

「ところでショーはなにか仮装しないのかい?」

「あー、じゃあちょっとやってくるか」


 

 俺は更衣室に入ってアイテムで色々創意工夫をし、仮装をした。ぶっちゃけクオリティ高く作りすぎたと思う。ただ、俺にぴったりなのってこういうのだから仕方ねーな。



「どうだ」

「わーふ、フランケンシュタインだね! でもショーはイケメンだから史実とは……いや、筋肉が目立ちすぎて戦闘タイプの人造人間にしか見えないよ」

「なんじゃそりゃ」

「とっても強そう……」


 

 そのあと、ロボットっとぽい言動と動きをして遊んだら大爆笑された。なんかがツボったようだ。

 このあと俺たちはめちゃくちゃイチャイチャした。



#####


ほんとは普通の話にするつもりだったんですけどね、今日ハロウィンじゃん! と思って急遽、ストックを公開するのをやめてこの話を書きました。久しぶりにイチャラブがかけてとても嬉しいですが、まだ書き足りませんね。


本当なら「小説家になろう」だったらいつもここら辺に上記のドラキュラの格好した、私が描いたアリムのイラストとかが載せてあると思うのですが急遽描いた話ですので、そんなのないです。


それにちゃんとしたイラストレーターさんが手がけた公式のイラストってものが12月には見られるので、あれからさらに画力が下がってしまった私が改めてこの作品のキャラを描くのも野暮かなと。


ですがもし、仮にそのうち、Levelmakerのイラストを描いてどっかにUPしたいという方がでてきたのなら私は嬉しいとかそんなレベルじゃないですよ。


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