表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

6.僕と生徒会長のお泊まり会1

宮澤くんと別れてから、いろいろなことを考えていた。

なんか、生徒会役員の人達、全員ちょっと変わってる感じするよな

工藤先輩はズバ抜けて変わってるけど…

あの猫村くんって人、なんか他の人とは変わったオーラ?みたいなのあるし…

「ま、いっか」

ボソッとつぶやくと、返事があった

「何がいいんだよ?」

その声の主は悠太だった。

「なんでいるの…てゆうか、いつから…?」

「宮澤と話し終わったくらい?」

盗み聞きしてたのかな…

「あ、盗み聞きとかはしてないからな!」

本当かな…。イマイチ信用できない

「で、何がいいんだよ?」

「いや、別に?」

僕は悠太に話しても特に何もないと思い、言わなかった。

けど、しつこい奴だから…

「なんだよー!教えろよー!」

…やっぱり。うるさいし別に教えても損することとかないし、いいか

「じゃあ…猫村くんって知ってる?」

聞いたついでになにかわかるかもしれないし

「猫村って…1組の猫村奏だろ?」

「うん」

「あいつはなー…変わってるよな!」

君も変わってるよ

「授業中もいつも寝てるみたいだし…あ、けど、テストはいつも順位一桁で成績優秀。いーよなー。いつも寝てるのに頭いいなんて!」

君が頭悪すぎるだけだと思うよ

…けど、いつも寝てるのに成績優秀なのはすごいな

「あ、そーいえば、猫村って両親いないらしいぜ」

「え?」

両親がいない?じゃあ、どこに住んでるんだろう。施設とか寮とか…?

「面談とかも、アイツだけしてないみたいだし。まぁ、授業中とか寝てるだけだし成績優秀だから特に問題とかないんだろうけど」

いや、毎日授業中寝てるのは問題だと思うんだけど

「俺が知ってるのはそれくらいだなー。俺、いろいろと情報持ってるから、またなんかあったら聞けよ!」

「どっからその情報とか仕入れてんの」

「いろんな奴に聞いてる。俺、お前と違って友達多いからな!」

うるさいな…余計なお世話だよ

「…?そのポケットに入ってる紙、何だよ?」

「え?」

ポケット?誰からかな…いつのまに入れたんだろう。

とりあえず読んでみるか

「…」

「俺にも見せろよー」

これは悠太に見せちゃダメなやつだ

「なーなー、見せろってー」

「あ、いや、たいしたことじゃなかったから」

「…じゃー、別にいいよ」

あ、意外と諦め早かったな…

「すきアリ!」

僕がメモをポケットにしまおうとした瞬間、悠太の手が伸びてきた

「うわぁっ!」

あぁー…取られた…

「へっへーん!それで、内容は…」


『後輩くんへ          


今週の土曜日、ウチに来ること!これ強制ね♪

あ、いや、別に、ふたりっきりとかじゃないからな?!ちゃんと、生徒会全員いるからな!

それで、月曜日は祝日で休みだろ?だから、ウチでお泊まり会しよー!

土曜日に、車で君の家まで迎えに行かせるからー

あ、来なかったらどーなるか分かってるよね?

んじゃ、そーゆことで☆


桃香生徒会長より』


「ほぅ…お前はお泊まり会に行くのか?」

うわぁ…めんどくさぁ…

「…多分、行くと思う」

「はぁー?ずるー!」


ずるいって言われても…しょうがないじゃん。




行かなかったら、何されるかわからないんだから…。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ